怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
老婆と女の子
お気に入り
1515
32
0
中編4分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「老婆と女の子」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
俺が警備員をやってた頃の上司Tの体験談とある夏の日、いつものように交通誘導警備をしていた俺の上司T支社長とK隊員は仕事中に若い女性2人をナンパし、ケータイの番号を交換した。 仕事が終わった後、Kのケータイに女性から電話があり、次の日は休みということもあって、これから4人で夜のドライブに行こうということになった。適当なところで落ち合い、女性2人を会社の車に乗せた。 車を運転しているのはKで女性Aが助手席に座り、後部座席にTと女性Bが座った。さて、これからどこへ行こうかという話になったが、特に行きたいところも無いし、とりあえず浜辺でも散歩しようかいうことになり、適当な浜辺で車を停めて4人は車を降りた。 KとA、TとBが2人1組となり、先にKとAが歩いて少し間を空けてからTとBがその後ろを歩いた。喋りながら浜辺を少し歩くと急峻な崖があり、その岩肌には階段があった。 KとAがその階段を上り始めたのでTがついていこうとすると、Bが疲れるから嫌だとぐずりだした。しかたなくTはBをおんぶして階段を上った。 上る途中、先を歩くKの「なんだよ・・・」「見てんじゃねぇよ・・・」という声が聞こえた。階段を上りきると、KとAが崖の上の空地で何かを探している。 Kの話によると、階段を上る途中ずっと、崖の上からおばあちゃんと小さい女の子が自分たちのことをじーっと見ていて、その視線がうざかったので「なんだよ」「見てんじゃねぇよ」と文句を言っていたのだが、階段を上りきる前に崖の上が死角になる部分があり、そこを通り過ぎて崖の上に来るとさっきまでいたはずの2人の姿が見えなくなっていたので、びっくりして捜していたというのだ。しかし辺りには人が隠れられるような場所など無く、気のせいだったのだろうと強引に結論づけて4人はその場を後にした。 車に戻った4人は次はどこへ行こうかと話し、幽霊が出ると地元では有名な廃病院に行こうということになった。ところが、Bの様子が何やらおかしい。 廃病院へと向かっている車の中でBは急激に青ざめ、呼吸は荒くなり、尋常じゃない量の汗をかき始めた。「どうした?おい!」「だいじょうぶ?」TとAが呼びかけるが、Bはうつろな目で唸りながら、「戻って・・・、戻ってよ」というだけだった。 とりあえず廃病院の手前で車を停めて様子を見たが、Bの状態が元に戻らないのでしかたなく今来た道を引き返した。途中、Bがついさっきまでとはまったく別人の老婆の声で「帰してぇぇ、帰してぇぇ」と言い始めたのでKは怖くなって「うわぁ~」と悲鳴をあげ、車のスピードを上げた。 これは本物だと思ったTは、「なんだおまえ、なんでこの娘にとり憑いてんだ!」と隣に座っているBを怒鳴りつけると、Bはものすごく憎々しげな表情でTを睨みつけた。その表情があまりに恐ろしくてTはそれから何も言えずに黙っていた。 さっきの浜辺に戻り車を停めるや否やKは外に飛び出て、「ほら、着いたぞ!」と叫び、運転席のシートを前に倒した(会社の車は軽の2ドア)。Bは車の壁とシートの隙間から這いずるように外へ出ると、崖に向かって走り出した。 KとAはその後ろ姿を呆気に取られて見ていたが、ひょっとしてBが崖から飛び降りるんじゃないかと思ったTは後部座席から降りながら「K!押さえろ!」と叫んだ。Kは猛然と走り出し、Bの後を追った。 車から降りたTがさらにその後を追うが、前の様子がおかしい。Tの目には崖へ向かって走っていく3人の後ろ姿が見えた。 Aは自分の後ろにおり、辺りには自分たち以外誰もいない。だが、Tの目には確かにBと重なって見えるもう1人の後ろ姿が見えた。 Kが階段の手前でBに追いつき、その場に押さえつける。すると、Bと重なって見えていた後ろ姿がふっとBから離れ、Tの目にはっきりと見えた。 夜の暗がりにはっきりと見えたそれは、老婆の後ろ姿だった。その老婆はそのまま階段を走って上っていく。 Tが見上げると崖の上には女の子の姿があった。老婆が崖の上まで辿り着き、女の子の隣に来ると同時に、ふっと2人の姿が消えた。 一方、Kに抱きかかえられたBは「え?・・・あれ、どうしたの?」と言っている。Aが「あんた、今のこと憶えてないの?」と訊くと、Tにおんぶされて崖の上に行ったところまでは憶えているということだった。 Bはさっきまでの様子が嘘のように元気になったが他の3人にはもう遊ぶ余裕は無く、結局その夜はそれでお開きになったそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった32
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
実際にあった怖い話 どすこいスピリチュアルSpecial 事故物件編 (ヤングキングベスト)
誰かに話したくなる怖い話 闇夜怪談シリーズ
実際にあった怖い話 2024年5月号
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
「超」怖い話 子 「超」怖い話干支シリーズ (竹書房怪談文庫)
「超」怖い話 怪賊 「超」怖い話シリーズ (竹書房怪談文庫)
前の話:【洒落怖】樹海の管理人
次の話:【洒落怖】「覚えたよ」
怖い話 No.17742
【洒落怖】本人は全く覚えてない夢
848
33
1
短編1分
怖い話 No.7768
【洒落怖】フィギュア
1177
30
怖い話 No.2654
【洒落怖】おごめご様
朗読 ごまだんごの怪奇なチャンネル
2102
38
長編6分
怖い話 No.9167
【洒落怖】ドヤ顔
1331
48
中編3分
怖い話 No.8053
【洒落怖】シャン
1191
41
怖い話 No.8225
【洒落怖】山奥のラーメン屋
朗読 オカルトヒトリ 怪談朗読ラジオ
4375
短編2分
怖い話 No.1655
【洒落怖】予感
朗読 ほがら朗読堂
1599
39
怖い話 No.653
【洒落怖】印刷の影
1212
怖い話 No.7793
【洒落怖】能面が起きた
朗読 神栖星花研究所ルグルダー
2120
20
2
怖い話 No.8282
【洒落怖】聞こえてくるピアノの音
1224
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
首刈り地蔵
普通の彼女じゃない
ババさん
牛女の予言
グリス
三輪車
クリーニング屋