怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
長野でハイキング
お気に入り
1607
32
0
中編4分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「長野でハイキング」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
連休のおかげで久しぶりに年の離れた従兄弟に会えたので、 こんなこともあったよなーって話で盛り上がったんだけど、 そんな思い出に1つだけ、懐かしくもほんのり不思議な話があったわ。 もう10年以上も前の話だけど…… 当時小学生だった自分は、 毎年夏休みになると従兄弟の住む長野県へ遊びに来ていたんだ。 地元では見れない規模の花火大会…… 見たこともないような変な虫や生き物。 よくわからない奇祭とか、 従兄弟には色々な所に連れて行ってもらったよ。 そんなある年、小学生の自分は従兄弟と2人で ハイキングに行くことになった。 詳しい場所は伏せるけど、とある山から入って、 とある高原に抜けるルート。 ハイキングとは言うものの、 ただのガチ山登りで小学生にはきつかったのを覚えているよ。 最初の1時間くらいは本当に楽しかった。 登山ルート沿いに沢があって、 確か生まれて初めて山椒魚を触ったw 大学生の従兄弟は物知りで生えてるコケがいかに珍しいかとか、 この辺りにはどんな動物がいるとかいろいろ教えてくれたよ。 しかし小学生の自分に山登りは、 ただひたすらにキツク、自然というものにに飽き始めていた。 しまいには持ってきた携帯ゲーム機をいじりながら 歩いたりしていたなぁ。 そんなこんなで2時間ほど過ぎて、 山の中腹で食事を終わらせ休憩し始めたとたんに、 ガスなんだか霧なんだか……周辺がもやってきた。 ルートがわからなくなると洒落にならないと、 先を急ぐ準備をしていると、 目の前の沢から、モンペを着てほっかむりのおばちゃん2人が 段差をよじ登ってきたんだよね。 挨拶をするでもなく山道を先へ進みだすおばちゃん2人。 従兄弟と自分は 「地元の人かな?」 「山菜とか採れるんじゃない?」 なんて小声で話しながら、同じ道を進み始めた。 おばちゃんたちのシルエットを追う形で霞の中しばらく歩くと、 高原側からいかにも山が好きそうなお兄さん達が下りてきて、 「こんにちわ!」 とか 「ガスがきついから気をつけて」 「がんばれ」 とか挨拶をしてくれてさ、 自分も一人前に扱われたみたいでうれしくてねぇ…… 振り向いて降りていく集団に手を振った時に気づいた。 ねぇ従兄弟、後ろからも似た格好のおばちゃん達が登ってくるんだけど…… 靄がかかっているので顔立ちとかがはっきり見えるわけではないんだけど、 うねうねと曲がる山道、手を振り返してくれる兄さん達とすれ違うように、 腰の曲がったシルエットが見える。 従兄弟は「うーん」と首をかしげ「あのさ」と切り出した。 「さっきの兄さん達が、おばちゃん達に挨拶してたの聞こえた?」 言われてみれば、振り向いて手を振った時に おばちゃん達とすれ違ってるはずなのに、 先ほどのような挨拶を交わす声は聞こえてこなかったんだよね。 従兄弟は小声で続けた。 「おばちゃん達、何も持ってないんだよね。普通道具もなしに山にはいるかな? 怖がらせちゃいけないと思って言えなかったんだけど…… 地元の人だとして、手ぶらで山菜取りにきて、麓に下りず、 一言も話さずに山登るなんて普通じゃないと思うんだよね」 「おばけ?」 と従兄弟に聞いたと思う。 「まさかーwでも気味悪いし、先に行かせちゃおうかw」 とか言い出して、適当な石に座りこむとタバコをふかし始めた。 自分も疲れていたので座り込み、 後ろからやってくるおばちゃん達が通り過ぎるのをぼーっと眺めながら、 田舎や畑で見かけるような、ただのおばちゃんだよなぁなんて考えていると、 あっけないくらい何事もなく、おばちゃんたちは目の前を通り過ぎていった。 おばちゃん達をやり過ごした後は靄も晴れて、 目的の高原に無事たどり着けた。 普通に地元のおばちゃん達だったのか、 お化けの類だったのかはわからないけど、 山の空気もあって、自分には忘れ難い、 なんとも言えない強烈な夏休みの思い出になったなぁ。 冒頭に書いたように久しぶりに従兄弟と話せたんだけど、 さすがに向こうも覚えていたよ。 当時は完全にお化けだと思っていたそうだw タヌキやキツネはタバコが嫌いという話を誰かから聞いた事があり、 試しに吸ってみたと言っていたね。 長文な上にモヤモヤする話で悪いね。 長野の山や高原に行く事があったら、話のネタにでもしておくれ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった32
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
転生したらスライムだった件4 (GCノベルズ)
転生したらスライムだった件5 (GCノベルズ)
マジで付き合う15分前3 (Pericomic)
マジで付き合う15分前2 (Pericomic)
転生したらスライムだった件3 (GCノベルズ)
子宮内膜症の治療奮闘記①: ダグラス・カと2つの痔
前の話:【ほん怖】夜中に掃除機をかけてはいけない
次の話:【ほん怖】小部屋の奥
怖い話 No.11140
【ほん怖】暗闇に人影のようなものが見えた
856
37
短編2分
怖い話 No.3623
【ほん怖】無知と悪意
1452
48
怖い話 No.10704
【ほん怖】子供達が温泉旅行に招待してくれた
1523
29
短編1分
怖い話 No.10578
【ほん怖】とある山で林間学校があった
1859
34
怖い話 No.11511
【ほん怖】発表会の最中
1390
27
1
怖い話 No.21679
【ほん怖】岩場にドア
978
16
怖い話 No.3432
【ほん怖】火災現場
1718
40
怖い話 No.19994
【ほん怖】墓石を壊す仕事
948
14
怖い話 No.3161
【ほん怖】仏間に寝ることにした
1991
43
中編3分
怖い話 No.15043
【ほん怖】入れずの山
1506
52
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
入れて欲しがる女
クラスの女の子が家出して大騒ぎになった
海神
中国の桃
神様に相談した
アイヤー!ホイヤー!
熊に怯えていた
上の方から見られてる
趣味の盆栽