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友人次郎
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中編3分
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私自身が半信半疑な上、友人次郎がアホな為、 わけわからん出来事をわけわからんまま書いちゃいます。 高校の頃の友人次郎が、大学を卒業して地元へ帰って来た。 (友人と言っても、クラスが同じで軽く話す程度の間柄) 『一緒に飯でも食べないか』 といきなり誘われた。 「他に誰か来るのか?」 と聞いたが、 『二人で話したい』 と言われたので、wktkしながら二人で合う約束をした。 当日、こ汚い居酒屋のカウンターで、 おでんをつつきながら世間話をしていると、 「今日のメインディッシュトークになるんだけどさぁ…」 ちょっとどきどきしながら聞いていたのに出てきた言葉は、 「俺お前の母ちゃんなんだわ」 (意味不明) 思わず口からおでんが出る。 「あ~わかりにくいな、今の。 俺の前世がババァで、お前が息子で、お前の母ちゃんが俺なんだよ!」 (さらに意味不明) どうやら、前世で私達は母親とその息子だった、と言っているようだった。 ある日突然夢に、貧しくもお互い助け合い、 懸命に生きる親子がでて来た(次郎は母親目線)。 それも毎晩。 独裁政治や人種差別や格差社会などなど散々な目に遭い、 最後は殺されてしまうそうだ。 「お前は俺の息子なんだ!魂のオーラが一緒なんだよ!!」 と熱弁されたが、私ドン引き…。 ここまでならただのおかしい人なんだが、 次郎が母親として目覚めてからは不思議な能力がそなわっていた。 カミングアウトしてからと言うもの、次郎は何かと私にかまいたがり、 (母性本能だそうだ) 何処へ行くにもついて来たがった。 恋愛感情が無いとわかると、正直本当にウザイ。 「腰が冷えるからミニスカートははくな」 「ちゃんと野菜を食え」 だの… 仕舞いには、一人暮らしの私の家に入り込んで、 ご飯や掃除までしてくる始末…。 そんなある日のバイト帰り、 【夜中の田舎道、ガス欠、携帯忘れた】 最悪三拍子の真っ直中、 対向車線から次郎のオンボロ原付がやってきた。 「???なんでこんな所にいるの?」 不思議がる私を見ないで小さなオイルタンクを取り出し、 手際よく私の車にガソリンを入れながら、 「あぁ虫の知らせ、みたいな?」 とだけ言うと軽く説教。 「何でお前はいっつも忘れっぽいんだ!?…グチグチ(ry 親の顔がみたいわぁ…って俺か!?」 とか言われた。 タクシーに乗って下りようとしたら財布が空っぽ… 目の前に次郎がお金用意して立ってる。 仕事で移動中、 『○○の道は使うな。面倒な事になってプレゼンに間に合わなくなる』 と忠告電話。 後日、その道でその時間帯、玉突き事故があった事を知る。 そんな感じで次郎は、私が困っているとちょうど現れると言う、 予知能力に近い千里眼(私に関して)を持っていた。 正直ありがたかったが、空気読まない次郎は、 友人に真顔で「俺の息子」と紹介したり、(私の友達には母ですと名乗る) 子供の日に、本気で鯉のぼりを買おうとしたり、 (アパートに取り付けれないので断念してくれた) いろいろ困る。 今一番困っているのは、私が彼のことが好きになってしまったと言う事。 告る→「は?ありえなくね?wおれ母だしww」 私→orz 風呂上がりにバスタオル一枚で髪を乾かす、 色仕掛け戦法(次郎はしょっちゅう私の家にいる) →「風邪ひく!」と説教 私→泣 一緒に寝ようと誘う→「えっマジで(嬉しそう)。しゃぁねぇな~」本当に何もない… 朝までwktkした私→orz どう取り繕っていいかまじでわかんない。
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