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大事にしてたファーストミット
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俺が小学校5年生の頃、 スポ少の野球クラブだった時の事。 一つ上の先輩にYさんという人がいて、 レギュラーの一塁手だったんだ。 で、俺は1塁の控えだったから、よく話をした。 Yさんの家は母子家庭で、 母親の仕事が忙しくて試合の応援には来られないし、 家に車がないから、送り迎えの当番にも入ってなかったと思う。 それにスパイクは卒業生のお下がりで古かったし、 ファーストミットはクラブの備品をいつも使ってた。 背が高くてファーストの守備はうまいんだけど、 ミットがクニャクニャになってていつもやりづらそうにしてた。 それでも落球とかはまずなかったけどね。 そのYさんがある日、新品のミットを持ってきた。 たぶん買ってもらったんだと思うけど、 使った後は丁寧に砂を落として クリームを塗ってすごく大事にしてた。 それが、夏前でもうすぐ大事な大会がある時期の練習の後に、 ベンチの下に忘れてったのを見つけたんだよ。 Yさんが帰ってからまだそれほどたってないし、 俺の家とは方向が途中まで同じだから、 ミットを持って追っかけていった。 Yさんがスポーツバッグを持って歩いてる姿が見えたんで、 走って追いついて 「ミット忘れてましたよ」 と言ったら、 ぽけっとした様子で俺のほうを見て、 「ああそうか、ありがと・・・でももう使わないんじゃないかな」 って答えた。 ミットは受け取ってバッグにしまったんだけど、 そのときの顔がすごく白かったのを覚えてる。 次の日も練習があって、Yさんに 「昨日、ミットを使わないかもしれないと言ってたけど・・」 という話をしたら、 「えー俺そんなこと言った?ぜんぜん覚えてない」 って普通に言う。 話はそれで終わって、俺も気にしなくなった。 で、Yさんはその日に帰ってから家で食中毒になって、 入院して2日後に亡くなったんだ。 もちろん自殺でもないし、犯罪とかでもないと思う。 それ以来、まあたまたまなんだろうと思うけど、 『もう使わないんじゃないかな』 という言葉が頭に浮かんでくることがある。 まあそれだけの話なんだけどね。
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