怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
母の命日
お気に入り
1244
37
0
中編4分
集英社の春マン!!2024開催中
ジャンプの漫画が50%ポイント還元!さらに期間限定で無料で読める人気作品もあります。詳細はこちら
コピー
「母の命日」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
その日は母の命日だったんだけど 仕事が忙しくて墓参りに行くのすっかり忘れてたんだ。 ようやく仕事が終わって、 時計を見ると夜の10時。 さて帰るか、なんて思って 何気に携帯を見るとメールが一件。 開いて見ると兄貴からで、 内容は 「墓参り行った?」 というメール。 そこでようやく墓参り行ってないことに気付く。 明日に先送りするのも母に悪い気がしたし、 仕事もこの時期ピークで忙しく時間がない。 ちょうど母の墓がある寺は帰り道だったということもあり、 帰りがけに寄って行く事にした。 さすがに線香や花は時間も時間なので用意は出来なかったが、 母の好きだった和菓子をコンビニで買い、寺に向かう。 寺と言っても規模は小さく、 監視カメラこそあるが 深夜に出入り自由という何ともアバウトな寺だ。 正門の脇の小さな扉から中に入ると、 前から2列目の左奥にある母の墓に向かうのだが、 どうやら先客がいるようだ。 母の墓があるひとつ奥の列に誰かがいる。 明かりもなく暗かったので 遠目からはよく見えなかったが 赤いトレンチコートがよく目立つ髪の長い女性だった。 正直こんな時間にこんな格好で墓参りなんて絶対おかしいよな~ とか思ってたが 母の墓の前まで行った時に軽く目が合った瞬間 ニッコリと会釈をしてくれたので少し安心する。 (まっ。こういうこともあるよな) と、1人ぼっちの不安さを忘れながら、 お供え物の和菓子を備え、 手を合わし目を瞑る。 (こんな時間になってごめん母さん) と謝り、墓参り終了。 帰ろうと思って顔を上げると、 なんか後ろからすごい視線を感じる。 もしかしてさっきの女の人かな? と思い後ろを向く。 「うわっ!!」 思わず声が出る。 そこにはさきほどまで一列後ろにいたはずの女が 俺の真後ろ、目と鼻の先に居たのだ。 しかも女は先ほど見せた笑顔とは違い、 顔は青白く、 これでもかと思うほど見開いた目で 俺を憎らしげに見ていた。 「あぁぁぁぁぁ!!」 もう声にならない叫びをあげながら全力疾走。 途中靴ひもほどけて 何回転んだか分かんないぐらい必死に走った。 でも止まるなんて絶対無理だった。 止まったら あの女が後ろにいるんじゃないかと思ったから。 やっとの事で自宅に着くと、 もう家中の鍵という鍵をかけまくった。 それでも不安だったので風呂にも入れず、 電気とテレビを付けっ放しで リビングで寝ることにした。 ソファーに寝転び、テレビを見る。 ちょうどお笑い番組(確かガキ使) がやっていたので見ていると、 だんだん恐怖が薄れていった。 疲れてたんだなと自分に言い聞かせ、 強気になった俺は部屋の電気とテレビを消し寝ることに。 だが電気を消そうとスイッチを押すつもりが 間違えて隣の玄関モニターのスイッチまで押してしまった。 「!!・・・マジかよ」 この時ほど1人暮らしの独り身を悔やんだことはなかったよ。 モニターには門の向こう側に はっきりとあの赤いレンチコートが写っていた。 解けてた緊張が一気に張り詰める。 だが俺はこんとき恐怖と同時に 怒りが湧いてきていた。 この女実は霊なんかじゃなくて ただのストーカーなんじゃねぇのか? こういうのはビビったら負けだ。 とか何故か強気な姿勢に。 モニターを見る限り あの女は門から入ってきてないし、 こっちから行くしかないと思ってドアに手をかけた瞬間、 俺の心臓は凍りついた。 玄関ドアは曇りガラスでぼやけて外が見えるんだが、 そのガラス一面に複数の顔がびっしりと外から張り付いている。 それも全体に。 恥ずかしながらそこで俺は気を失った。 というか恐怖で人って本当に気を失うもんなんだな。 それ以降もまだこの家には住んでるが 怖いことは起きていない。 ただあれ以降一度も墓参りには行ってない (母さんごめん)
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった37
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
あかりとシロの心霊夜話 12巻
訳アリ心霊マンション 2巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
あかりとシロの心霊夜話 2巻
訳アリ心霊マンション 1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
あの世の心霊研究所 死者からのメッセージ編 (バンブーコミックス エッセイセレクション)
前の話:【洒落怖】とある不動産屋
次の話:【洒落怖】山とおっさん
怖い話 No.7089
【洒落怖】女と車の関係
2072
35
中編3分
怖い話 No.834
【洒落怖】消し忘れ
1209
44
短編1分
怖い話 No.17044
【洒落怖】すごい笑い声
1238
45
1
短編2分
怖い話 No.10195
【洒落怖】何かが動く音
1454
39
怖い話 No.20270
【洒落怖】猫の遺体の回収・埋葬のボランティア
2018
41
怖い話 No.7628
【洒落怖】ディスプレイ越し
1056
20
怖い話 No.9614
【洒落怖】これは猫神様に助けられた時の話だ
1316
怖い話 No.1160
【洒落怖】新しい配達先
1555
36
怖い話 No.440
【洒落怖】助手席の彼女
1798
40
怖い話 No.2735
【洒落怖】招き塩
1828
43
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
しほさん
北海道にある祖母の家
首刈り地蔵
普通の彼女じゃない
ババさん
牛女の予言