怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
人が増える
お気に入り
860
46
0
中編4分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「人が増える」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
3年前、 俺が小6のころの話。 小6の11月、 俺らは修学旅行に行った。 バスで3時間ぐらいかかったが 紅葉で景色が良かったので苦にはならなかった。 一日目の午後、 いくつかのミッションをこなし、 夕方までにホテルに戻るという 班別行動の時間があった。 買いたいものを買い、 ミッションも終わって ホテルに向かっている途中で道に迷い、 ホテルとは逆方向に2kmほど歩いていた。 そして、 見渡す限り一面墓場という 不気味な地に迷い込んでしまった。 班の霊感が強いやつが 「墓場で転ぶと霊がつくことがある」 と言うので、 転ばないように一歩一歩踏みしめて歩いた。 だが、不運なことに 班の一人が転んでしまった。 怪我はしていなかったものの、 ひどく痛そうだった。 俺は内心すごく不安になった。 予定時間も大幅に過ぎて あたりもすっかり暗くなったころ、 やっと先生に発見された。 ホテルにもどって夕飯の前に風呂に入った。 風呂から出ると 夕飯の鍋が用意されていた。 修学旅行の割には豪華だった。 夜、 消灯時間のあとは怪談や、 枕投げで盛り上がった。 時刻は夜11時をまわっていた。 ふと、 窓の外に見える建物に目をやった。 そのとき、Aが 「なあ、 さっきから気になってたんだけど あれなんだ?」 と言った。 向かいの建物の誰もいないオフィスから、 白い服の女性がこっちをじっとみていた。 顔は蒼白く、 凍っているかのように無表情だった。 手を振ると向こうも手を振る。 無表情で。 このときは 「残業かな?大変だなぁ・・・」 ぐらいにしか思わなかった。 しかし・・・ 「な、何だアレ!」 とAが叫んだ。 向かいの建物をみると、 やはり白い服の女性がいた。 だが今度は違う。 首を左右に激しく振っている。 視線だけはこっちに向けたまま。 部屋は混乱に陥った。 そんな中 一人が倒れるように寝た。 また声が上がった。 また向こうの建物に現れたようだ。 今度は最上階の倉庫にいる。 やはりこっちをじっと見ていた。 ようやく、 向こうが増える法則に気付いた。 どうやらこっちが一人寝るごとに 一人増えるようだ。 「みんな寝るな!」 だが、一人寝て、また一人寝て、 最終的に向こうは 隣の建物のさらに隣にまで出現し、 7人に達していた。 そのとき、 見回りの先生が入ってきた。 「あ!先生!」 「先生!大変!」 俺らで先生に事情を説明した。 しかし、 「何もいないじゃないか。 そんなに気になるならカーテン閉じろ」 といって 先生は部屋を出て行った。 とりあえず言われたとおりにカーテンを閉めた。 閉めたはいいが、 何とも言えない視線を感じてむしろ怖い。 しかたなくカーテンを開けた。 向かいの建物が視界に入った。 「いない・・・」 さっきまで7人いたのが 一人もいなくなっていた。 そのとき、 廊下の奥から足音が聞こえてきた。 コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・コツ・・・ まさか! 見回りの先生は今来たばっかりなのに! 足音は部屋の前で止まった。 話し声が聞こえる。 先生ではない。 低く、不気味な声・・・ 俺らは部屋の真ん中に固まった。 俺は初めて死を覚悟した。 他の奴らも青ざめて震えていた。 「く・・・来るなら来い!」 10分ほど経っただろうか。 足音と話し声は消えた。 みんな安心したのか、次々に寝た。 俺は寝れなかったので しばらく起きていた。 次の日、 バスの中はこの話でもちきりだった。 ただひとつ、不思議だったのは、 俺ら以外、誰も人が増えるのを見ていないことだった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった46
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
訳アリ心霊マンション 1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
あの世の心霊研究所 死者からのメッセージ編 (バンブーコミックス エッセイセレクション)
心霊物件に住んじゃった (本当にあった笑える話)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 2巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
【心霊&絶叫】身近にひそむ恐怖体験~チャールズ後藤編~ (1) (本当にあった笑える話)
前の話:【洒落怖】張り付き婆
次の話:【洒落怖】対になる日本人形
怖い話 No.17502
【洒落怖】色々見えて困ってた
1202
22
短編1分
怖い話 No.714
【洒落怖】山道の怪談
朗読 オカルトヒトリ 怪談朗読ラジオ
3179
50
長編5分
怖い話 No.9727
【洒落怖】倉庫
1187
55
怖い話 No.17026
【洒落怖】黒猫に黒い忍者服
1500
怖い話 No.7409
【洒落怖】落ちてくる
1269
28
短編2分
怖い話 No.756
【洒落怖】母の体験
1258
35
怖い話 No.22750
【洒落怖】行っちゃいけない場所
709
11
怖い話 No.22797
【洒落怖】福島の保育所
827
怖い話 No.22850
【洒落怖】犬と外国人の幽霊
773
6
怖い話 No.20991
【洒落怖】婆ちゃんが一人暮らしを始めた
1287
7
長編7分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
しほさん
北海道にある祖母の家
首刈り地蔵
普通の彼女じゃない
ババさん
牛女の予言