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少女の目
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私の家の浴室は 磨りガラスの扉と水垢で汚れた鏡が向かい合っていて、 その間に体を洗うスペースがわずかにあるぐらいの 質素なものだった。 ある日帰りが普段よりも遅くなってしまい 私が一番最後に風呂に入ることになった日があった。 疲れていた私は すぐに湯に浸かり しばらくうつらうつらとした ハッと目を覚ますと 外はもう暗くなっていた。 急いで出ないと、と思い 頭を洗い終えた所で 私は唐突に背中に視線を感じた。 磨りガラス越しに人の気配はせず、 聞こえるのは、 蛇口から水滴が滴り落ちるポタポタという音だけだった。 気のせいか、と思いながらふと顔を上げると 磨りガラスの扉をうつした鏡が目に入った。 想像通り扉の向こうに影は見えず 私は自然とため息をついた。 私は気を取り直して 再び体を洗い出そうとした。 だが、その時、 今度はよりはっきりと、 私の背中をじっと見つめる視線を感じた。 私は咄嗟に磨りガラスの方に振り返ってしまった。 振り返ってしまったのだ。 目だった。 私は目が合った。 やはり私は見られていたのだ。 目に、目に、目に、 あれは少女だ。少女の目だ。 磨りガラス越しに私を見つめてくる目だ。 少女は、 座っている私に目線を合わせるようにかがんでいる。 私をただじっと見つめてくる目に、 私は背けることが出来なかった。 目を、目を、目を、目を、目を、目を、 気がついた時、 私は湯に浸かっていた。 妙に生々しい夢だった。 そう私は思った。 私は安堵したが 私は同時に気がついた。 髪が濡れていたのだ。 髪から滴る水滴は それが夢ではなかったことを何より物語っていた。 以来私は風呂というものが嫌いになった。 浴室に入るたびに悪寒が走る。 それが記憶によるものか それともあれ以来ずっと 私を見つめつづけているのかは考えたくはない。
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