怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
トラックの運転手
お気に入り
1964
25
0
1
中編4分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「トラックの運転手」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
昼間の話です。 ちょっとした用事があり、 自宅から1時間程離れた埼玉県の川越市に、 バイクで出掛けました。 風も無く、とても良い天気でしたので、 気分よく走ることができました。 ところが、目的地に着く間近で、 ちょっと道に迷ってしまったのです。 まあ、道に迷ったと言っても市街地ですし、 大まかな土地鑑はありましたので、 適当に走っていれば近くに行けるだろうと、 のんびり走っていました。 10分程走った所、 狭い道(車がぎりぎりすれ違える位)に出ました。 道が狭いのですが、割と交通量があり、 ちょうど地元の人が使う抜け道のようです。 その道の途中で赤信号に引っかかりました。 信号待ちの車の列は約10台。 すり抜けて列の先頭に出るには道幅が狭く、 私のバイクは列の最後尾で停止しました。 停止車両の列の中程、 5台目付近に佐川急便のトラックがいました。 今から思うと不思議なのですが、 そのトラックが目に入った時、 一瞬、嫌な胸騒ぎがしました。 信号が青に変わり、 先頭の車から順々に発進して行きます。 青信号の間隔が短そうだったので、 もう一回信号待ちかなと思いつつ、 前の車が発進するのを待っていました。 その時、おかしなことが起こりました。 佐川急便のトラックが、 前の車が発進したにもかかわらず全く動かないのです。 はじめは、 ぼーっとしてるな位に思っていましたが、 1分、2分たっても動きません。 今から思うと不思議なのですが、 後ろで待っている車もクラクションひとつ鳴らさず、 おとなしく待っているのです。 とうとう前方の信号がまた赤になってしまいました。 佐川急便のトラックの前には、 自動車4台分のスペースが空いたままです。 もしかしてあのトラックのドライバーは、 車をあそこに止めて、 何処かに荷物を届けに行ってるのかも知れない。 それに、いつまでもここで待っている訳にも行かないし。 そう思った私は、 対向車が来ないことを確認し、 対向車線にはみ出しながら車の列を抜きにかかりました。 たいした距離でもないので、 ゆっくりと一台ずつ抜いていきます。 一番最後に、 問題の佐川急便のトラックの所にさしかかりました。 気になったので、 トラックの運転席をひょいと覗き込みました。 「うわーっ!!」 思わず叫んでいました。 その時私の姿を見たら、 バイクに乗ったまま20センチ位、 本当にのけぞっていたと思います。 「死んでる…」 無人と思っていたトラックの運転席に、 ドライバーはいたのです。 両手をハンドルとダッシュボードに投げ出し、 上半身を突っ伏していました。 顔はハンドルにもたれたまま、 私の方を向いています。 詳しく調べた訳でもないのに、 死んでいると思ったのは無理もありません。 顔面は真っ白で、 両目とも白目をむいてます。 口は開いたまま、 舌がはみ出していました。 目に見える血液や外傷はなかったので、 ちょうど今、心臓発作で死んでしまったように見えます。 日曜日の真昼間に、 まさかこんな光景を見るとは夢にも思わなかったので、 0.5秒位、 本当に頭の中が真っ白になりました。 とはいうものの、 何とか自分を取り戻し、 ようやく回り始めた頭で考えました。 心臓発作かなんかかな。 こういうことってあるんだな。 とにかく後ろの車のドライバーに知らせて、 救急車とパトカーを呼ばないと。 とにかくトラックの前に出て、 バイクを路肩に止めました。 改めて後ろを振り返った時、 「えっ…」 私は、自分の気が変になったのではと、 本気で思いました。 佐川急便のトラックが、 何事もなかったかのように動き始めているのです。 フロントガラス越しに見えるドライバーは、 先程のドライバーと同一人物ですが、 表情はいたって普通の元気なお兄ちゃんなのです。 呆然とバイクの脇に立ち尽くす私の横を、 佐川急便のトラックを先頭に、 これまで止まっていた車が次々と走り去っていきます。 以上でこの話は終わりです。 これは一体何だったのでしょうか? こちらを向いている凄絶な死顔が、 今でも頭から離れないのです。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった25
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
実際にあった怖い話 どすこいスピリチュアルSpecial 事故物件編 (ヤングキングベスト)
誰かに話したくなる怖い話 闇夜怪談シリーズ
実際にあった怖い話 2024年5月号
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
「超」怖い話 子 「超」怖い話干支シリーズ (竹書房怪談文庫)
「超」怖い話 怪賊 「超」怖い話シリーズ (竹書房怪談文庫)
名無し
一人で運転してるときに変顔するのが趣味の人は意外と多い。
前の話:【洒落怖】外国人の多いマンション
次の話:【洒落怖】間違い電話が多い
怖い話 No.17121
【洒落怖】無くなる
973
35
中編3分
怖い話 No.7608
【洒落怖】お寺の大きな蔵
2229
34
長編7分
怖い話 No.21560
【洒落怖】NOBODY
862
19
怖い話 No.9551
【洒落怖】新聞屋さん
1409
47
短編2分
怖い話 No.8997
【洒落怖】千寿江
1408
32
長編8分
怖い話 No.46
【洒落怖】爺ちゃん助けて
1187
44
怖い話 No.426
【洒落怖】誰の声?
884
28
怖い話 No.2500
【洒落怖】止まれない
1734
37
怖い話 No.7354
【洒落怖】生ゴミの匂いを薄めたような匂い
1399
31
怖い話 No.14660
【洒落怖】嫁と親父のガン
880
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
首刈り地蔵
普通の彼女じゃない
ババさん
牛女の予言
グリス
三輪車
クリーニング屋