ある夜、
その人が二階の自室で寝ようとして
灯りを消して布団に入った。
すると壁の辺りに、
白い日本海軍士官の夏服がぼ~っと浮かんでいた。
それはその人のコレクションのひとつだったから、
「あれっ?
あんな所に軍服を掛けておいたかな?
まあいいや寝よう」
とそのまま寝てしまった。
翌朝起きてみると、
やっぱりそんな服は部屋のどこにも無かった。
その人に言わせると、
WWⅡの実物だけを集めているようなコアな軍装コレクターの家には、
幽霊が出るのが普通なんだそうだ。
その人の家の二階の一室がコレクションルームになってるけど、
夜になるとその部屋から話し声(日本語)が聞こえてくるから、
夜はその部屋に入らないというw