怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
中古車購入に向け少しずつ貯金をしていました
お気に入り
1215
39
0
中編4分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「中古車購入に向け少しずつ貯金をしていました」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
学生時代、 私は北陸のとある大学に通っていました。 仕送りはしてもらってましたが、 充分とは言えずバイトの毎日でした。 雪国ということもあり、 学生とは言えども車は必要不可欠でしたが、 貧乏学生の私にとっては、なかなか手に入れることができず、 夢の中古車購入に向け、毎月少しずつですが貯金をしていました。 ある冬の日、 肩に雪をつもらせバイト先から徒歩にて帰宅し、 留守番電話を確認すると1件のメッセージがありました。 母親からかなと思いながら、 何気なく再生すると、 『△△さんですか? お世話になります。○○自動車です。 お預かりしている×××(自動車名)ですが、 車検が終わってますので、明日にでもお越しください』 とのメッセージでした。 △△は間違いなく私の苗字ですが、 ○○自動車なんて聞いたこともない会社です。 そして×××は、 当時私が最も欲しかった車の車種名でした。 そのメッセージを聞いた翌日の午後から帰省を予定しており、 1週間ほど部屋を留守にするつもりだったので、 みも知らぬ同姓の△△さんのことが気になり、 電話帳で○○自動車の電話番号を調べ、電話をかけ、 昨晩留守番電話にメッセージを頂いていたのだが、 電話番号が違っていることを伝えた。 すると、北陸のおじさんという感じのボソボソ声の男性が、 『そうですか。失礼しました。 連絡してくれてありがとうございます。 念のため、電話番号確認させてもらっていいですか? 07××-××-0832じゃないですか?』 その電話番号は、 確かに当時の私の部屋の電話番号でした。 ですが、 私ではないということを伝え 電話を切りました。 そして、 そんなことがあったことも忘れ 数年が経ちました。 学生生活にも慣れ、 サークルの仲間とも楽しく毎日を過ごしていました。 そんなある日、 よくしてくれていた先輩が突然留学するということになり、 使っていた車を譲ってやるよと言ってくれました。 その車は、なんと×××(自動車名)でした。 車検がきれるからという理由で、 ほぼタダ同然で譲ってもらい、 憧れの×××を憧れの先輩から譲っていただいたということが嬉しく、 喜びいさんで同級生に自慢していました。 ですが、 車は手に入れたものの、 1ヵ月後には車検を受けなければいけません。 同級生に相談すると、 車検は店によって高かったり安かったりするとのこと。 どうしたものかとバイト先の店長に相談したところ、 「知り合いの会社教えてやるよ」 と言ってくれ、 地元出身の店長は顔も広く、 「自分が電話しておいてやるから心配するな」 と言ってくれ、 安心してお願いしました。 店長に紹介してもらったのは、 ○○自動車。 ですがこのときは、 以前に間違い電話を受けた会社だとは 全く気づきませんでした。 早速電話をし、 その翌日に車を預けに行きました。 ボソボソと話す男性に何故か懐かしさを感じながら、 「貧乏学生なので、できるだけ安くお願いします」 と言ったところ、 『□□(店長の苗字)さんから聞いてる。任せておいて』 と言ってくれました。 人との出会いの素晴らしさを感じ、 とても嬉しくなったことを覚えています。 翌週の水曜日には終わると聞いていたので、 楽しみに待っていました。 ・・・が、 その日になっても連絡はありません。 気になりながら、 約束の日の翌日に電話してみました。 すると・・・ボソボソ声の男性が、 『○○さん? ・・・○○さん、ご兄弟いらっしゃる? 昨日の夜、留守番電話にメッセージを入れさせてもらったんですが、 先ほど、○○さんから、 車検なんて出してないと連絡を受けて、困ってたんですよ。 電話番号も確認したんですが、間違ってなくって・・・』 そうです。 私は、 ○○自動車のボソボソ声の男性と、 今日の会話を数年前にすでに済ませていたのです。 もちろん、 当時の私には心当たりのない話だったのです。 驚きのあまり、 その電話を無意識に切ってしまいました。 数年前の記憶が、 その時すごくリアルに感じました。 気持ちを落ち着かせてから、 数分後にもう一度電話をし、 「PHSの電波が悪くって切れてしまったようです。すいません」 と思いつきで詫びを入れ、 その後すぐに車を取りにいきました。 代金を納めるときの、 ボソボソ声の男性の不思議そうな表情は、 今でも忘れることはできません。 いったい何だったのでしょうか・・・
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった39
ツイートする
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
訳アリ心霊マンション 2巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理 (講談社文庫)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
心霊物件に住んじゃった (本当にあった笑える話)
幽霊インタビュー完全版: 怪談界の歴史が変わる
不動清の心霊物件ファイル case・1 忌み地 (素敵なロマンス)
前の話:【じわ怖】俺が話したのと違うやん
次の話:【じわ怖】見つめる母親
怖い話 No.21941
【じわ怖】霊視
898
6
短編2分
怖い話 No.13167
【じわ怖】アカスッポン
841
41
怖い話 No.21816
【じわ怖】猫の様子がおかしい
1044
18
1
怖い話 No.18964
【じわ怖】舞姫
1804
36
長編9分
怖い話 No.18985
【じわ怖】おじいさんと彼女
1628
24
中編3分
怖い話 No.12065
【じわ怖】幽霊のいた家
866
32
短編1分
怖い話 No.4731
【じわ怖】誰かが訪ねて来た
1151
22
怖い話 No.4788
【じわ怖】大事にしてたファーストミット
1332
28
怖い話 No.4562
【じわ怖】水神様
1203
38
長編6分
怖い話 No.13840
【じわ怖】飛び込み自殺の処理
1903
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
調理中
中年男性との交流
終わらない夢
取り囲まれた家
サキちゃん
冒険生活送ってた
近所に火葬場が出来た