おばけの衣装で思い出した話がある。
仕事の関係で懇意にさせていただいてたご婦人のご実家はいわゆる旧家で、
庭…といっても、100m単位で歩いたところに屋敷神社がある。
そのおうちでは伝統的に、
『神社まで歩いて行く幽霊』が出るそうなんだ。
昔の人の描いた絵では十二単を着てるんだけど、
ご婦人が幼いころ見た幽霊は、
小袖にうちきっていうの?だいぶ簡略化した格好で、
神社と庭灯篭の間を数回往復した後に、
服にけつまづいて転びながら消えていったと。
で、どうも言い伝えでも、
『数回往復した後に転んで消える』スタイルだったらしい。
しかし、
ご婦人のお孫さんが平成になってから見た幽霊は
何故かモガスタイルで、
転ばずに8往復ぐらいした後で、
ドヤ顔で消えていったと。
…それで出なくなったかって言うと、
まだ出るらしい。
ご婦人が見た人に聞いたところによると、
一年ぐらい前に現れた姿は、
ショールで頭を覆うみたいなやつにフレアのスカートの、
なんか戦後っぽい服装だったらしい。
なんか凄く特徴があって顔は同じだってわかるらしいから、
同一幽霊みたいなんだけど、
幽霊にもあの服着ようとかあるのかねー