怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
変化していく写真
お気に入り
861
30
0
中編3分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「変化していく写真」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
もう10年も前のことです。 サッカー部の高柳君と川島君はとても仲が良くて、いつもまるで双子のように息が揃っていました。勉強も体育も、一位と2位は絶対にこの二人のどちらかでした。 当然二人はクラスの人気者で、二人が学校を休んだときなんかはまるで火が消えたように寂しかったものです。私は女子でしたが同じサッカー部で家が近かった事もあり二人とはよく一緒に遊びました。 私自身それが誇らしかったのです。ちびで体も弱く、勉強だってそこそこといった程度の私にはこの二人と一緒にいられるというのはそれだけで他の人たちに対して優越感に浸れたのです。 これは、たしか小学3年の時のことです。私たちは近所の小川、(今は区画整備で埋められて無くなっています)に釣りに出かけました。 当時私は誕生日の時に父にねだって買ってもらったインスタントのカメラをいつも肌身離さず持っていました。そのときもカメラを持っていった私は二人を撮ってあげることにしたのです。 今思えばあのとき写真なんて撮らなければ、カメラなんて持ってこなければあんな事にはならなかったのに・・・・家に帰って撮った写真を見ていると、あることに気がつきました。それは高柳君と川島君が並んでいるところを撮ったものでした。 川島君の右腕の少し下、川の水面に人の目のようなものが写っていたのです。当時の私は心霊写真という言葉は知っていましたがまさか自分にそんなものが撮れるとは思っていなかったので「気味が悪いな」とは思ったものの特に気にも止めませんでした。 サッカー部の練習の時に川島君が右腕を怪我したのはそれから何日か経ったときでした。市内の小学校数校で行われる大会の最中にボールが腕に当たり骨折してしまったのです。 川島君は入院することになりました。私は妙な胸騒ぎを覚え家の机の引き出しからあの写真を出して見てみたのです。 すると写真は前に見たときとは全く様子が違っていました。水面から顔を出した小さな男の子、その目は確かに水の中から伺っていたあの目でした。 そしてその子の手は川島君の右腕をつかんでいたのです。怖くなった私は高柳君の家に電話し、来てもらうことにしました。 その写真を見た高柳君は「川島に見せたらショックを受けると思う」とこのことを川島君に言わないことを私に約束させ、その写真を持っていきました。そして・・・・高柳君が写真を持って行ってから3日後、だったと思います。 川島君が亡くなりました。病室から飛び降りたのです。 クラスの中に飛び降りた日に川島君の所にお見舞いにいった人がいました。その人はこんな事を言っていました。 川島君はしきりに「あいつが来る」とつぶやいていたと。先生や川島君のお母さんは「入院生活のストレスのせい」と説明してくれましたが川島君が死んだ本当の理由は・・・ある日高柳君の家に呼び出された私はあの写真を見せてもらいました。 と言ってもそこにはもうあの男の子はいません。写真は鋏で半分に切られ写っているのは高柳君だけでした。 「自分の方にもあいつが来そうだったから」と高柳君は説明しました。川島君が死んだときには男の子が川島君の体に覆い被さるようになっていたと言います。 「何でもっと早くに切ってあげなかったの?そうすれば川島君だって・・・・」私は思わず声を荒げてしまいました。すると高柳君はこう言いました。 「だってあいつがいると・・・・俺は1番にはなれなかったから」夕陽にてらされた高柳君の顔は、あの男の子そっくりでした。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった30
ツイートする
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
ハイスペお姉さんに飼われる話: SNS版
解雇された宮廷錬金術師は辺境で大農園を作り上げる~祖国を追い出されたけど、最強領地でスローライフを謳歌する~1巻 (グラストCOMICS)
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ 1 (ガルドコミックス)
見落とされた川崎病「前編」 はなゆい エッセイ漫画
Pythonプログラミング超入門。ゼロからの基礎文法習得、ChatGPT・AIチャットボット開発、Excel連携まで。: 環境構築・基礎文法・生成AI対話システム・エクセル自動化を豊富なレシピとサンプルコードで手を動かしながら学ぶ。
デート先は義実家 読者さんの恋愛・浮気体験談
前の話:【洒落怖】叔母のCTスキャン
次の話:【洒落怖】忘れられない会話
怖い話 No.22988
【洒落怖】心霊写真を某全国雑誌に投稿
745
21
短編2分
怖い話 No.488
【洒落怖】配達のバイト
1748
49
1
怖い話 No.7627
【洒落怖】消えた彼女
1206
31
怖い話 No.1691
【洒落怖】死因
1338
35
怖い話 No.9969
【洒落怖】監視小屋
1527
長編5分
怖い話 No.8724
【洒落怖】廃寺の暗闇
2138
45
2
怖い話 No.10450
【洒落怖】自動ドアとおじさん
1416
28
怖い話 No.2257
【洒落怖】早朝の電車
2002
怖い話 No.15
【洒落怖】子供のフローター
朗読 榊原夢の牢毒ちゃんねる
1215
短編1分
怖い話 No.1149
【洒落怖】車輪の音
1556
38
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
女難の相
蛇が1匹増えている
某巨大迷宮でのバイト
土下座死
バアさんの憎悪
チクリ
ハンバーガーで発狂
対人限定で賭け事が異常に強い奴