僕は夜なかなか寝付けなかったので当時付き合っていた彼女に電話をした。
夜中の2時を回っていたが快く相手してくれた。
5分くらい経った頃でした…
彼女がいきなり不機嫌な声になりました。
僕は、
「どうしたの?」
と聞きました。
すると、
「女連れ込んでよくも電話できたね!!」
と言って切られてしまいました。
なんだよまったく!!!
…ちょっと待て…
この家には俺一人しかいない!
誰も連れ込んでない…。
僕は怖くなって慌てて家を飛び出した。
「そうだ、小林先輩に電話しよう…」
小林先輩というのは、霊感が強く、以前僕に霊が取り憑いた時にお祓いしてくれた。
僕は急いで近くの公園の明かりを目指しながら先輩に電話した。
プルプル、プルプル
「もしもし?」
僕は今までのことを早口で伝えた。
「そっか。ところでお前の近くに誰かいるのか?」
「僕一人ですよ」
「さっきからずっとお前の側で女が何かぶつぶつ言ってるぞ…」
その瞬間、背筋がゾクッとした。
何か気配を感じて恐る恐るそっちを振り向くと…。