怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
音楽室からピアノの音
お気に入り
2001
25
0
中編4分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「音楽室からピアノの音」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
小学生の時の話。 ユキエちゃんと俺とミチヨちゃんは放課後、 展覧会の制作で残ってた。 ミチヨちゃんは物静かで大人しくて、 とにかく病弱でよく学校を休むので 展示物の制作が間に合わなかったため、 班の中で最も制作が進んでた俺とユキエちゃんが 手伝うようにと残されていた。 適当な所でそろそろ終わりにしようかと後片付けをしながら、 俺はユキエちゃんを怖がらせようと怖い話をした。 「4時44分に、音楽室ピアノが勝手に鳴るんだぜ~? いってみるか?」 ユキエちゃんはポッチャリしてるが 運動神経が良くて男勝りだった。 俺は悪ガキでユキエちゃんは優等生だったので、 何かにつけてたしなめて来るユキエに意地悪したかった。 「やめようよーもう暗くなってきてるじゃん~」 と、ミチヨちゃんはビビりまくってるが、 ユキエちゃんは呆れ顔で 「バカじゃない? そんなのいるわけ無いじゃん、勝手にいけば?」 なんて感じだった。 あまり乗ってこないので面白くねえなと、 片付けて図工室を出ると、 3Fからピアノの音が聞こえる。 俺はユキエちゃんの顔を見て 「いま何時?」 と聞くと、 ユキエちゃんは顔を青くして 「そんなわけないじゃん…誰かいるんだよ」 とかなりビビってる。 俺は面白がって 「いってみようぜ!」 と階段を登った。 「まってよ!置いてかないでよ!」 とユキエちゃんが走ってついて来る。 「ねえ、どこいくん?まってー」 とミチヨちゃんもついてきた。 ピアノの音はちゃんとした曲だったし、 確実に誰かいるんだろうなと、 音楽室の前に立ってユキエちゃんが来るのを待つ。 「なんだ、先生がいるんじゃん」 音楽室の中には 女の高橋先生がピアノに座って弾いていた。 高橋先生は別の学年の担任だったので あまり知らない先生だったが、 こっちに気がつくと 「早く帰りなさい、さようなら!」 と教室の中から言った。 「さようなら!」 俺たちが立ち去ろうとすると、 ミチヨちゃんがようやく息を切らせて追いついた。 「なんなんーまってよもうー」 「だから言ったじゃん!高橋先生だったよ、かえろ!」 とユキエちゃん。 俺は二人を置いて走っていく。 振り返るとユキエちゃんが追いかけてきていて、 ミチヨちゃんは音楽室を覗いていた。 「おいてくぞ!」 薄暗くなってひと気の無い校舎は不気味で、 ユキエちゃんがびびればいいなーと思ったが、 ミチヨちゃんが最後尾で、 かわいそうになったので階段の手前で待った。 二階へ下りて教員室に図工室の鍵を返しにいく。 担任に鍵を渡して 「さようなら」 と告げると、 残っていた先生達数人が 「はいさようならー」 と返してくれた。 「あれっ」 とユキエちゃんが声をあげたので 視線の先をみると、高橋先生がいる。 音楽室にいるはずの高橋先生が。 「高橋先生、音楽室にさっきいましたか?」 と俺が聞くと、 「うん?いや、行ってないよ。いまは…誰もいないね」 教室の鍵をかける棚に音楽室の鍵がある。 ここに鍵があるという事は、 音楽室には鍵がかかってるということなのだ。 俺とユキエちゃんは顔を見合わせて、 「高橋先生じゃなかったんじゃね?」 と言いながら学校を出た。 「じゃ誰だったんだ?」 「女の先生だったよ」 と話していると、ミチヨちゃんが 「なんなん? 音楽室誰もいなかったじゃん、 ピアノの音も聞こえなかったし」 ミチヨちゃんもは冗談とか嘘つくような子じゃないと思っていたし、 その表情と声のトーンに、 俺とユキエちゃんはお互い顔を真っ青にして、 「おれ、聞こえたし見た…」 「あ、あたしも…」 と、その場からしばらくうごけずにガタガタと震えていた。 翌日、俺とユキエちゃんは熱を出して二人して学校を休んだが、 それから音楽室でおかしなことが起きる事はなかった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった25
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
実際にあった怖い話 どすこいスピリチュアルSpecial 事故物件編 (ヤングキングベスト)
誰かに話したくなる怖い話 闇夜怪談シリーズ
実際にあった怖い話 2024年5月号
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
「超」怖い話 子 「超」怖い話干支シリーズ (竹書房怪談文庫)
「超」怖い話 怪賊 「超」怖い話シリーズ (竹書房怪談文庫)
前の話:【洒落怖】大きな悲鳴
次の話:【洒落怖】DQN
怖い話 No.21539
【洒落怖】家ごと行方不明
1203
35
1
短編1分
怖い話 No.22403
【洒落怖】冬山登山
573
18
長編9分
怖い話 No.520
【洒落怖】いっぱいいる
1382
43
2
怖い話 No.469
【洒落怖】旅館の求人
1457
長編8分
怖い話 No.2215
【洒落怖】きらきらさん
2719
34
中編3分
怖い話 No.17176
【洒落怖】環境音
1502
短編2分
怖い話 No.10038
【洒落怖】廃道
1546
32
怖い話 No.63
【洒落怖】七不思議
2484
45
長編6分
怖い話 No.21372
1325
37
長編10分
怖い話 No.17198
【洒落怖】10年ぶりの同窓会
1624
41
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
首刈り地蔵
普通の彼女じゃない
ババさん
牛女の予言
グリス
三輪車
クリーニング屋