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目にやさしいダークモード
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長編5分
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今から15年くらい前、俺が小学生だったときの話。俺の住んでた町は広いけど、その分人の密度が少ない過疎った街だった。で、小学校が町の中心にあって、学校が少ないから、あっちこっちの地区から子供が通ってた。まだ変質者がどうの、防犯ベルがどうの、って頃じゃなかったから、みんな友達2、3人で下校してた。遠い子で1時間かけて徒歩で通ってたかな。冬とか暮れるのが早いから、遠い子は部とかにも入らず一気に帰った。山道だったり、普通の舗装された道路でも、街頭なんか無いからね。 集落の明かりを目指して、2、3人で帰ってたわけ。今は通学班とか組んでるのかな。でも、中にはそういう友達がいない子がいるわけね。俺の同じクラスにもそういう子がいた。仮にKと呼ぶ。その子はちょっと知恵が遅れてる子だったけど、養護学級とか出なくて普通学級に通ってた。でも、やっぱり地区の遊びグループには入れなかったのね。で、帰りはいつも徒歩30分の道を一人。田舎だし、子供が知的障害だからって、親が車で迎えにいったりとかはしなかった。東門から出る俺は、西門にむかうKをときどき見かけたけど、たいてい1人だったなあ。ある日の道徳の時間、先生が言ったんだ。「最近、寄り道をしている子がいるらしいですね」って。みんなドキっとした。そりゃみんなちょっとは、ゲーム機が豊富な家でちょっと桃鉄やるとか…してた。でも、いつもはそんな事黙認してくれてる。先生は続けた。「別に、暗くならないうちは友達の家によってもいい。でも、危ないところに遊びにいく子がいる。それはやめなさい」危ないところ?その話の真意を知ったのは、友達の噂話からだったんだ。「あのさ、Kだよ。あいつ帰り道、橋の下で遊んでんだ」確かにKの家の方角には、ちょっと大きな川が流れていて、最近出来た新しい橋と、となりに古い橋が架かっている。新しい方は街頭があるけど、古い方にはそんなものはない。石造りの古い橋だ。橋のしたには河川敷が広がっていて、一応階段があって、そこにいけるようになっている。河川敷は子供の身長くらいの草が茂ってるが、橋の真下は光があたらないのか、ちょっとした空間が出来ている。昼にはちょっとした秘密の遊び場みたいな感じで、マルイのエアガン持って水面を撃ちにいったりしてた。Kはそんな遊びに来た事は無かったが。それは新しい方の橋の話で、Kは古い方の橋の下にいたそうだ。聞けば同じ地区のやつらは、帰りに新しい方の橋から、Kっぽいやつが、いつも古い橋の下にいるのを見ていたそうだ。子供は馬鹿だなーとか思って放っておいてたんだけど、親にその話をしたらえらく気にして、学校に通報したんだそうな。Kは昼に職員室によばれていった。でも、Kはその寄り道をやめようとしない。Kが帰ろうとしたとき、先生が話しかけたのを聞いた。「友達と遊ぶのは大事だけど、危険なところで遊ぶのはもうだめだからね」釘をさされてる。俺はちょっと笑ってしまった。だけど、なんか違和感があった。あいつはいつも一人でいるんだ。それに、橋の下にいたのもKひとりって聞いたのに。もちろん、いくら注意されようとも、それからKが寄り道をやめることは無かったんだ。祭りの夜。俺は友達と友達の家にいた。祭り囃子が聞こえる薄暮の中、みんなで花火とかして、普段出来ない夜遊びを楽しんでた。花火が終わり、俺たちはその家に一晩とまる事になった。「俺、Kの友達、みたんだ」一人が唐突に話し始めた。見てはいけないものをみた。そんな言い方だった。おそらく、あまりの気味悪さにずっと胸にしまっていたのだろう。「あいつ、橋の落書きにむかって、楽しそうに話してた。いつも」みんな一瞬しんとなった。夕暮れ時、カナカナ蝉がなくころ、Kはいつも『友達』といたのか。ある冬の日、ついに最悪の事が起こった。街の防災無線が子供の行方を捜している。Kがいなくなったんだ。あまりに遅いので親が学校に連絡したところ、『とうに帰った』といわれたのだ。折からの強い雨。公務員の俺の親父にはリンリン電話が舞い込み、コートを着て長靴を履いて出て行った。「顔を知ってるか」ときかれて、俺は親父の車に乗せられた。行く先は当然川だ。既に先生や近くの同級生、警察…台風みたいに人が集まってた。でも、結局Kは見つからなかった。河川敷にも何も無い。ただ、橋桁には赤いペンキでマルが描かれ、その中には人の顔のような落書きがあったのを覚えている。『行方不明』の貼紙も色あせた頃。その落書きも消されたのか、もうあとかたも無かった。それだけの話だ。友達。ひょっとしてKは今、その友達と一緒にいるのだろうか。
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