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ある時、父さんが家にロボットを連れてきた。そのロボットは特別で、ウソをついた人の顔をひっぱたくって言う物騒な代物らしい。 そんなある日…。僕は学校から帰宅するのがかなり遅くなってしまった。すると父がこう尋ねてきた。 「どうしてこんなに遅くなったんだ?」 僕は答えた。 「今日は学校で補習授業があったんだよ」 すると驚いたことに、ロボットが急に飛び上がり、僕の顔をひっぱたいた。父は言った。 「いいか、このロボットはウソを感知して、ウソついた者の顔をひっぱたくのさ。さあ、正直に言いなさい」 そして父がもう一度聞いてきた。 「どうして遅くなったんだ?」 僕は本当のことを言うことにした。 「映画を見に行ってたんだ」 父はさらに聞いてきた。 「なんの映画なんだ?」 「十戒だよ」 これに反応して、ロボットがまた僕の顔をひっぱたいた。 「ごめんなさい…父さん。実を言うと『セクシークイーン』ってのを見てたんだ」 「何て低俗な映画を見てるんだ、恥を知れ!いいか、父さんがお前くらいの頃は、そんな映画を見たり態度が悪かったことなんて無かったんだぞ」 するとロボットはきつい一発を父に食らわせた。 それを聞いていた母が、キッチンから顔を覗かせるとこう言った。 「さすが親子ね、あなたの子だけあるわ」 母も顔をひっぱたかれた。
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名無し
顔をひっぱたいたら痛いだろうなぁ~
1 そうですねひっぱたいたら痛そうですね
1と2は浮気について触れないの?
しかもロボットだろ、機械だし手とか絶対硬いよね
通学路
後日談 其の後、此の家族は全員亡くなった。 特に母親と息子は血塗れのグチャグチャになるという見るも無惨な死に様だった。 犯人は父親で、母親と息子を此の世のものとは思えぬ程に酷たらしい殺害方法で殺害した後に自殺したとの事。 遺書には、 御父さん、御母さん、先立つ不孝を御許し下さい。 僕は妻に裏切られてしまいました。 妻は僕を捨てて別の男のトコロに行って其の男との間に子供まで作ってしまったんです。 何故なら、僕が最近購入した嘘発見器が、僕が息子に説教をする様子を見た母親の「さすが親子ね、あなたの子だけあるわ」という発言が嘘である事を教えてくれたからです。 如何して裏切ったのか聞いたら妻は「だってアンタは言いたい事があっても口に出さないし、性格も態度も兎に角暗くて冷たくて厳し過ぎるし、話も御願いもちっとも聞いてくれないし、ちっとも構ってくれないし、刺激が此といって全く無いし、寧ろ色々と物足りな過ぎるし、色々と不器用だし要領も悪過ぎるし、他にも色々アンタに不満があり過ぎるし、アンタの良いトコロなんて一つも無いし、寧ろ悪いトコロばっかりだし、アンタの事好きになれないし、抑もアンタと一緒に暮らしたところで得る物なんて何一つ無いし、アンタと一緒にいても良い事無いし、アンタなんかより彼の男の方がずっと良いし、アンタとはさっさと別れて彼と一緒に暮らしたい気分だし、寧ろ最初から彼と付き合いたかったし、アンタとは最初から付き合いたく無かったし、アンタの事は最初から好きだと思った事無いし此からも無いし、寧ろ吐き気を催す程大嫌いだし」と一切悪びれる事無く、寧ろ僕の心を平気で深く傷付けました。 僕は此の時点で妻と息子に憎悪しか感じなくなり、こんなクソったれな世の中を生きていくのにももううんざりして嫌になってしまいました。 確かに僕は何をするにも不器用で要領も悪いタイプで、其の為に皆から嫌われてきましたが、此所まで酷い仕打ちを受ける程に嫌われた事は今までありませんでした。 妻も最初はそんな僕でも好きでいてくれたのに、結婚した途端に掌を返してきたんです。 妻も本当は心の何所かで僕の事を嫌っているのは確かであり、僕に好意を示したのも単なる演技だったんです。 其れ程までに妻が僕を嫌っているとすれば矢張り、僕は世間に見放された駄目人間です。 僕は責任をとって此の世とおさらばします。 では、さようなら・・・・・・ と書かれていた・・・・・・。
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