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目にやさしいダークモード
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長編5分
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出張に行ったときの話。 大もめにもめた打ち合わせが終わったのが午後9時くらい。遠隔地の出張だったのでさすがに今から帰るのは無理だろうという判断のもと、当地で晩飯食った後、駅周辺で泊まれる所を探した。 上司曰く、ここらのホテルはどこもすいてるから夜遅くでも大丈夫とのことなので、軽く2人で酒飲んで11時半くらいになってたと思う。とあるホテルを訪ね、フロントで空き部屋確認したら、「ツインなら1部屋ご用意できますが」って言われた。 「上司さん(仮名)、ツインでいいですよね?」って聞いたら上司はちょっと嫌そうな顔をしてたが疲れてたのであっさり無視、さっさとチェックインしてエレベーターに向かった。部屋に入るとすごい眠気が襲ってきたので、TVもつけず寝支度を始めた。 さて寝ようかなと思ってベッドに潜り込むと上司が俺に向かって話しかけてきた。 「なぁ部下(仮名)、ナルコレプシーって知ってるか?」 「新車ですか?」 「いや、睡眠障害の病気なんだけどさ、俺って寝付くときに結構な頻度で金縛りにあって怖い夢を見るんだよ。でさ、呼吸が荒くなったり叫んだりするかもしれないけど、そんときは怖がらずに俺を起こしてくれないか」 これから寝ようってときに何キモいこと言ってんでしょうねこの上司。疲れてたので適当に返事してると、「俺が寝付くまで寝るなよ。うなされてたらちゃんと起こしてくれよな」と言って自分だけさっさと寝入ってしまった。 『いやぁすみません、昨日は長丁場の打ち合わせで俺も疲れてたもんで…』という言い訳だけ考えて俺は速攻で寝た。 真夜中になぜか目が覚めた。時計を見ると午前2時を廻っている。 一応上司の様子を伺ったが、特に呼吸も乱れてないし綺麗な仰向けの体勢でぐっすり眠っているようだったので、安心した俺は上司を起こさないよう真っ暗のまま(電気は全部消してた)トイレで用を足し、自分のベッドに戻った。 暗がりの中、念のためもう1度上司の顔を見てみたら、満面の笑みだった。それはもう気味が悪いくらいに大きく口を開けて、両目もカッと見開いてじっと天井を見据えている。狂人のような笑顔。 起きてるのかと思ったけど笑い声がしない。微動だにしない。 まばたき1つしない。あまりの思いがけなさにしばらく唖然としてたが、ふと我に返ると穏やかな顔でスヤスヤ眠ってて目もちゃんと閉じてる。 なんだ今の?ナルコきたコレ?数分くらいの間、上司の顔をじっと観察してたけど特におかしな様子もなく、完全に眠ってるっぽい。空調の音だけが部屋中をこだまする。 見間違いだったのだろうか。俺は釈然としないまま、また眠りに就こうとした。 それからどれくらいの時間が経ったかわからないけど、案の定怖くて眠れない。さっきの顔が頭に焼きついて離れないんだよね。 あんな顔の上司は今までに見たことがなかった、マジで。まるで別の誰かが笑いながら死んでる感じだった。 今も隣でさっきの顔になってたらどうしようとか、突然笑い声が聞こえてきたらどうしようとかそんなことばかり考えちゃって。なんか怖いときって自分で勝手に想像してどんどん深みにはまちゃうけど、もうまさにそれ。 おまけにトイレ行きたくなるし。さっき行ったよね俺。 しょうがないんでまんじりともせず頭からシーツにくるまって目をつぶってたんだけど、今度はミシミシと部屋を歩く足音が聞こえてきた。向こう側からこちらへゆっくりと歩いてきている感じ。 明らかに重量を感じさせる床のきしむ音。おかしい。 誰かが入ってきたのなら絶対に気づくはず。っていうかドアはオートロックで外から入れるはずがない。 でも部屋は静かではっきりとわかる何者かの足音。一瞬上司かもと思ったが起き上がるときにシーツの音がするはずだ。 強盗だったらやばいけど目を開けることができない。幽霊だったらもっとやばいし。 さらに足音は近づいてくる、かと思えば急に立ち止まる。これがまた怖かった。 だって止まってる間、そいつは一体何をしているのだろう?その後も足音は時々立ち止まったり、急に足早になったりとベッドの周りを不規則に動き回っているようだった。 部屋をのそのそと歩く黒い人影を想像してかなりやばかった。震えが止まらない。そうこうしているうちに、ついにその足音は自分の近くまで接近してきた。 うわぁやられる!と身を固くした途端「おい」という声とともに肩をつかまれた。そのときひょっとしたら怖さのあまり悲鳴をあげたかもしれない。 正直に言うとあげた。だって怖かったし。 「大丈夫か?」 声の主は上司だった。どこからが幽霊(?)でどこまでが上司の足音だったのか。 俺は今までの経緯を自分が感じたままに上司に話した。しかし上司は、「どうせ夢でも見たんだろ」とか「俺の病気が移ったか?」などと笑いながらちゃかして真剣に取りあってはくれなかった。 「ちょっと寝れそうにないんで、起きてていいですか?」 俺は上司にそう言って部屋の電気をつけた。全部。だって怖かったし。上司は煙草吸ってた。 俺はただ起きてるのも暇だったので、鞄からノーパソ引っ張り出してきてソリティアとかやってた。しばらくしてふと思い立ち、会社支給のエアエッジを差し込んでネットにつなぎ、ここのホテルのHPを探してみた。 ほどなくそれは見つかった。んで色々見ているうちにお客様掲示板的なところに、削除された投稿を数件見つけた。 削除理由は書いていない。なんとなくだけど、ほらやっぱりな、って思った。 「上司さん、これ…」って振り返ったら上司はもう寝ているようだった。良く見るとうなされているようだったが、あえて無視した。 だって怖かったし。 ・「超」怖い話 怪牢 「超」怖い話シリーズ (竹書房怪談文庫)
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