【洒落怖】車の中にいた女

  • もう4年前の話だけど
    ちょっと書かせてくれ。

    当時俺は高校を卒業して車を買って
    毎日のようにドライブしてた
    (ド田舎で遊ぶ場所がなかった)

    高校の同級生AとBと一緒に
    俺の住んでた地方はほとんどの場所に行ってしまい、
    普通じゃ行かないところ・・・
    つまりは心霊スポットめぐりをしようぜ
    って話になったわけ


    最初のころは
    俺もAもBもビビりまくって凄い怖かったんだけど
    いろんなところに行っていると
    何も出ないし
    だんだん怖くなくなってきてさ・・・

    まぁ雰囲気は怖いし
    誰かが勝手に心霊スポットってことにして
    それがネットで勝手に拡散されただけじゃないの?
    とかいって笑ってた。

    それでこの日もまたドライブ行くぞーって話になって
    ある山の中のトンネルと鳥居に行こうって話になった。

    行きの車は
    これから心霊スポットに行くっていうのに
    怖い話なんか皆無で
    女の子の話とか仕事の話で盛り上がってた。

    だんだん明かりが無くなってきて
    周りが山になってきて
    初めてAが

    「こえー
    おしっこちびる」

    とかいったくらいで
    ほんとに怖いところに行くって
    気持ちはなかった。

    そんな感じで
    目的の場所についたんだよね。

    まず最初がトンネルだったんだけど
    トンネルなんかもう何回も行ってたから
    全く怖さなんか感じないで着いて
    すぐに車を降りて中にどんどん入って行った。

    A「うわーどこも同じ感じなんだな」

    B「だよなー
    でもこの前のところのほうが怖かったよね」

    俺「あー分かる
    俺あれ若干ビビってたもん」

    なんて話をしながら
    煙草吸おうと思ったんだけど
    肝心の煙草を車の中に忘れてきて
    一人で取りに戻った。

    それで鍵開けようとしたんだけど
    鍵があかない。

    あれー?って思って
    鍵の充電切れちゃったのかなって思い
    手動であけて煙草を取ったんだよ。

    そしたらいるの。

    バックミラーに女の人が座ってるの。

    うなだれた感じで下をむいてたけど
    今にも顔あげそうな感じでさ

    怖くなって
    すぐにバッと後を振り向いたんだけど
    だれもいない・・・

    もう一回バックミラー見てみたけど
    なにも映ってない・・・

    そこでやばいって思って帰ればよかったんだけど
    俺は見間違いだと思って
    普通にAとBのところに戻っていった。

    だけどやっぱり怖くなって
    一応AとBには話そうと思って

    俺「なー今車の中に女の人いたんだけど」

    って言った。

    だけどAもBも俺が怖がらせようと思って
    嘘ついてると思ったらしく

    「嘘つくなよ」

    「その女可愛かった?」

    って感じで全く信じない。

    そのうち俺もまぁ最近仕事忙しかったし
    疲れてただけだろとか思って
    あまり気にしないで次の場所に行くことにした。

    車に戻るとAとB

    「女の人がどこにいるの?」

    って馬鹿にしてきて
    あぁやっぱり気のせいだったんだなぁって思った。

    でも鍵は普通に開いたんだ。

    あれ、おかしいな?って思ったけど
    今更どうでもいいかってことで気にしなかった。

    トンネルからその鳥居までは行き方が分からないから
    ナビに道案内してもらうことにしたんだけど
    鳥居のあるところの住所がわからないので
    オカルトサイトの簡易マップに書いてあった
    近くの小学校に目的地をセット。

    トンネルから案外近くて
    3kmくらいの距離だったから
    すぐ着くだろと思って出発した。

    出発してからも
    車内は普通の雰囲気だったんだけど
    車外はだんだん雰囲気が変わっていった。

    なんか進めば進むほど
    だんだん砂利道っていうか
    全く整備されてない感じになっていく。

    A「外が森すぎる」

    B「道ひどいな
    地元の人たち生活できるのかね」

    なんて二人は笑ってたけど
    俺は運転に集中してた。

    買ったばっかりだったし
    傷付けたくなかったからさ。

    そのうち完全に獣道みたいなところまで来ちゃって
    一回車を停めた。

    俺「小学校この先らしいんだけど
    車通れないどうする?」

    A「えっ?こんなとこに小学校あるの?
    うける
    どーやっていくんだよ」

    B「田舎だからしゃーないだろ
    てかお前のナビ
    なんでこんな道通れっていってんだよ」

    俺「俺に聞くな
    これ最短検索にしてるから
    たまにとんでもない道を通そうとするんだよ」

    B「なるほどねー。
    んじゃ歩いてく?
    小学校から鳥居ってすぐだろ?」

    俺「うん。
    オカルトサイトのマップだと
    すぐ近くって書いてあるし・・・」

    A「んじゃ歩いていこうぜ
    探検探検」

    って感じで
    俺らは車を置いて
    小学校まで歩いていくことにした。

    歩き始めた時は
    話したり笑っていたんだけど
    5分くらいで会話が無くなった。

    明らかにおかしい。

    300mっていったら
    もうついてもいい頃だが
    全くそんなのがある気配がしない。

    A「なぁさすがにおかしくね?」

    B「うん・・
    結構歩いたのに全くつかないし・・・
    一回車に戻らない?」

    俺「そうしとこうか」

    やっぱりみんなおかしいと思ってたらしくて
    意見一致で後を振り向いた。

    そしたら急に寒くなった。

    鳥肌がたった。

    今まで心霊スポットは凄い行ってたけど
    こんなの初めてで凄い怖くなった。

    AとBを見たけど
    二人も同じようだった。

    これはやばいと思い
    早く帰ろうよって言って歩く速度を速めた。

    でもすこし歩いて足が止まる

    だって前から誰かが歩いてくるから。

    こんな遅くに
    こんな山の中で明かりも持たないで一人で・・・

    俺「あ・・あれみえる?」

    A「う・・うん気のせいじゃないよな?」

    B「・・・」

    そいつだんだんこっちに近づいてくるんだけど
    後は怖くて戻りたくないし
    前はそいつがいるし逃げ場がなかった。

    A「おい茂みに隠れようぜ。
    てかそれしか逃げ場ないぞ!!」

    Aの声で我に返り
    俺らは道の脇の茂みに入って
    息を殺して静かにしてた。

    そしたら

    ・・・ざく・・・ざく・・・ざく・・・

    って足音が聞こえてきて
    ゆっくりだけど
    こっちに近づいてきてるのが分かった。

    音がすぐそこまで来たころには
    目も慣れてきたんだけど
    足音の正体をみて俺は固まった。

    だってさっきトンネルのところでみた女だったから。

    しかもその女
    さっきは座っていて分からなかったんだけど
    裸足で足を引きづりながらあるいている。

    たのむからこっちに気付かないでいってくれ・・・
    って思いながら隠れて祈っていた。

    足音もだんだん遠くなっていって
    聞こえなくなったから
    俺らは顔を見合わせて深呼吸を一回。

    それからさっさと帰ろうってことになり
    元のけもの道に戻った。

    そしたらさ、
    いるんだよあの女。

    足音が聞こえなくなったのは
    聞こえないところまで行ったんじゃなくて
    止まってただけだった。

    そしてこっちを見てにやりと笑う。

    目がね、
    目が凄い怖かったのを覚えてる。

    普通じゃありえないくらい目が出てる。

    なんていうか
    殴られて腫れたところに
    目がくっついてますみたいな。

    あとでかいのよ。

    普通の人の2倍くらい目が大きかった。

    それがこっち見て
    にやって笑ったりするから
    俺らは車まで猛ダッシュ。

    後ろなんか振り返る余裕もなく
    やみくもに走った。

    車の場所まできて
    助かったと思ったら鍵があかないんだよ。

    今度は手動でも開かない。

    A「何やってんだ!早くしろ」

    俺「鍵が・・あかねえんだお」

    B「嘘だろ
    早くあけてくれよ!!」

    俺「俺だって開けたいわ!!
    どうってんだよふざけんな!!!」

    ふと獣道のほうを見ると
    あの女近づいてきていた。

    相変わらず足を引きずりながらだけど
    今度は

    「きゃはははははははははははははははははは」

    って笑いながら近づいてきていた。

    もう本当に気持ち悪くて
    見るがいやだった。

    早く帰りたくて
    でも鍵が開かなくて
    どうしたらいいか分からなくなって
    パニックになっていたら
    Aがこっちに来て
    石で窓ガラスを割ってカギを開けてくれた。

    いつもならぶちぎれるが
    この時だけは本当に感謝して車に乗り込み
    エンジンをかけた。

    エンジンは普通にかかり
    急いでこの場を後にした。

    ほんとに怖くて泣きそうになっていたけど
    なんとか助かったからよかった・・・

    なんて思っていると
    Aが話しかけてきた。

    A「あれ・・なんだよ・・」

    俺「わかんない・・・
    でも俺がトンネルのところでみたのあいつ」

    A「・・・まじで?
    嘘じゃなかったの?」

    俺「うん・・・
    でも俺も見間違えただけだって思ってたからさ」

    A「まぁ普通はそうだよな・・
    俺もう心霊スポットいくの辞める怖すぎた」

    俺「俺ももう行かない。
    あんなのほんとにいるんだな」

    なんて会話を10分くらい続けてたんだが
    Bが会話に参加してこない。

    バックミラーで見ると
    なぜか端のほうに座って
    頭を抱えてうずくまって震えている。

    俺「大丈夫かいB・・・」

    後を振り向いて後悔した。

    あの女が乗っていた。

    Bの髪の毛を撫でながら
    何かブツブツつぶやいていた。

    俺は声が出せなくなり
    体が動かなくなった。

    するとだんだん女が顔をあげていき・・・

    そして最後目が合ってしまい

    「きゃはははは」

    という笑い声が聞こえたところで
    体に凄い衝撃が走った。

    そこで記憶が飛んで
    気が付いたら病院のベットの上だった。

    どうやらあの後
    車を電柱にぶつけてしまい大けが
    →Aが119に電話して病院コースだったらしく、
    もうこの件では
    Aがいなかったら本当に死んでいたと思う。

    車は廃車になり
    俺達3人は入院全治2ヶ月という大けがを負った。

    まぁ死ななかっただけ良かったんだけど。

    その後退院して
    また3人で遊ぶことはあったが
    ドライブをすることはなくなった。

    いまでもたまに3人で飲みに行ったりするが
    俺らの中であの話は暗黙のルールで禁止になっている。

    思い出したくもないし、
    思い出すと夢に出てきそうで怖いからね

    高校卒業したての頃って
    ドライブしたい気持ちはわかるが
    心霊スポットだけは行かないほうがいいぞ。

    下手したら本当に死ぬかもしれないからな。

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