オカルト好きで怖いもの知らずの俺が、
心霊スポットに行った話だ。
場所は住宅街。
バブル崩壊後空家になった所だ。
何度か買い手が付き、
人は住んだみたいだが
理由は解らないがすぐ売りに出される物件だ。
地元では、
「出る」と言われるようになった。
ただ、「男」とか「女」とか「子ども」とか
「年寄り」とかの「出るモノ」の情報は様々だった。
故に、なめた俺が行く事にしたのだ。
その日、俺(霊感ゼロ)と、
般ピーの友達(普通の人)と、
霊感バリバリ男の3人で行く事にした。
場所までは、タクシーを使う事にして
終わるまで待機してもらう事にした。
これは、オカルト話でよく見る、
帰りにエンジンかからずとか、
変な方向に行くのを防ぐためだ。
深夜2時、
予定通り3人でタクシーにて現着。
ここで、霊感バリ男が、
「ここマジやばいからやめよ!!!」発言(-.-)
被せて、関係ないタクシー運ちゃんが
「ここ、うちらでも評判ですから辞めた方がいいですよ」発言。
オカルト好きで怖いもの知らずの俺は、
これらの言葉で火がついた。
「行きたくない奴は、
べつに行かなくていいよ!」
霊感バリ男は、タクシーで待つ。
で、俺と般ピーの2人で行く事になった。
玄関は施錠されてる。
裏口(勝手口)も施錠されてる。
(当然だわな)
窓は?
1箇所開いてた!
台所であろう所の小窓だ。
そこから入った。
懐中電灯片手に探索。
が、そいつはすぐ来た!!!
低く長く篭った声で
「うっあっ~~~~~~~~~~」
般ピーは、即反応!
玄関ガチャガチャ!
俺腰抜かし動けず!
男の蛇!?蛇男?
階段の上から這うように青白い塊が降りてきて
俺に向かってきた。
「グギャ~~~~~~」
意識を失った俺が目覚めたのは、
病院のベッドだった。
経過を説明すると、
霊感バリ男は叫び声を聞き
そのまま一旦離れた。
住宅街であるゆえ、
住民に通報され警察登場。
般ピーは、
玄関からは出れて
外で失神中を発見され起こされ事情聴取。
後に、俺は2階の押入れの中で発見されたらしい。
病院のベッドの横には、
警察官と両親。
「住居不法侵入」でこぴっどく叱られた。
不動産屋から告訴されたらなんたらかんたらを説教。
1日で退院したが、
霊感バリ男に連れ去られ、
辺鄙な山の一軒家で2週間監禁。
なんか、やばいモノが憑いているからとの事で、
食事も含め修行みたいな生活をさせられる。
67㎏の体重が10㎏落ちた。
教訓!
「心霊スポット探索」=「住居不法侵入」になる事を忘れずに。