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出られない
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中編3分
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俺の友人の話なんだが、一人称で書きます。 学生時代、あるお墓の近くを毎日通って学校行ってたんだけど、ある日を境に、墓の前に来ると、墓の方が気になってしょうがなくなったんだ。あんまり何日も続くので、ツレ3人に話してみた。 すると、そのうちの一人が俺もなんかおかしいと思ってたと言って来た。気のせいじゃないなと言う事で、帰りに4人で調べに行こうという事になった。 着くと、やはり何かを感じる。良い悪いは分からない。 方向もあいまいだし、気のせいとも取れる微妙な感覚だ。感じる2人と感じない2人は、墓の奥へ入っていく。 その墓は小高い丘になっていて、下から上へ峠道のようにくねくねしながら1本道を上がっていく構造になってる。頂上には寺があって、境内や鐘がある。 微妙な感覚のまま寺に向かって坂を上がる。他二人は遠足気分ではしゃいでる。 30分後、ついに寺に到着。特に何も無い。 境内の湧き水を飲み、顔を洗う。もし、何かあっても霊能者でも無い自分には何もできないんだし、コレで良かったんだと思い、皆には気のせいだったと言って引き返す事になった。 はしゃいでる二人は相変わらずで、競争だと言って坂道を全力疾走で下り始めた。もう一人と苦笑しながら見送る。 帰りも下りの1本道。奴等が待っててくれれば数十分後に追いつく筈だった。 入り口の門まで来ても奴等はいない。なんだよ先に帰ったのかと思い携帯へ連絡するも、2人とも不通。 しょうがなく2人で飯食って帰る事にした。翌朝、また墓の前へ来ると、驚いた事に奴等2人が倒れている。 驚いて近づき声をかけると、ああああああ!と声にならない悲鳴をあげた。飲み物を与え、落ち着いたところで話を聞いた。 2人は寺の参堂沿いに、競争しながら下っていった。ところが徐々に差がつき始め、遅れている方がショートカットの為、参道脇に連なる墓の間を縫って、直線的に門へ向かった。 それに気づいた方も、同じ手を使った。が、その後迷ってしまったという。 ありえない。歩いて30分で踏破できる山なのだ。 直線的に降りたのなら、10分程度で降りれるはずだ。奴等は声を合わせて言った。 「門がない」と。行けども行けども高い柵に囲まれ、でられなかったと言うのだ。 調子良く直線的に下ってきたは良いが、一番下まで来て門を見つけられなかったという。柵の範囲は直線にして1Kmくらい、端から端まで歩いても、5分くらいのもんだろう。 なのに奴等は一昼夜さまよい続け、疲れて眠っているところを俺に起されたのだ。さらに不思議なのは、2人は同じところに寝ていたのだが、俺に起されるまで、誰にも遭えず、ずっと一人でいたのだと言う。 こいつ等はしてはいけない事をしたのだろう。感じていた気配は、特に何かをするのではなく、常にこの場所が湛えているエネルギーだったのではないかと思う。 俺は嫌がる2人を連れて寺まで行き、住職に事情を話した。住職には説教されたが、経もあげてくれた。 その後、墓の掃除を命じられ、恐らく走って荒らしたであろう墓の周りを、学校をサボって掃除した。夕方近くまで掛かったが、帰る頃には気になっていた、感覚が少し変わっている事に気づいた。 翌朝も、前を通ったときの感覚は、前のような違和感ではなくなっていた。コレを気に強く思うようになったのは、肝試しと称して墓へ行ったり、幽霊スポット等と言われるところへ面白気分で行く事は決してしない事だ。 俺は霊感があると言う事で、ちょっとした霊能者気分でいた部分もあった。何とかできるのではないか?と錯覚していた。 はっきり言う。人間では、何もできない事を知るべきだ。 理解も常識も超えた力はある。証拠はない。 否定もされるだろうが、痛い目を見てからでは遅い場合もある。
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