【洒落怖】開かないはずの扉

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  • 私が通っていた小学校には屋上がありました
    まぁ何処の学校にも屋上はあるんですが、
    大抵は立ち入り禁止になっていて
    入れないようになっているはずです。
    この小学校も事故予防という名目で
    屋上への扉にはいつも鍵がかかってました
    ただ気になるのは
    鍵は一つでは無く2つ掛っていたという事
    一つはドアの鍵
    もう一つは取っ手に鎖がぐるぐる巻きになって
    壁から出ている棒に結んであり、
    その上から南京錠がかけてありました
    こんな物があると
    小学校生ですから当然学校の7不思議に入れて
    あの扉は違う世界に繋がっているだの
    お化けが住んでるから開けたら連れて行かれるだの…
    とにかくたくさんの噂が立っていました

    この頃私はあまりそういう話は好きでは無かったのですが
    マンガの告白シーンなどで屋上が使われているのを
    見たことがあったので興味はありました
    3年生になった年の夏休み…7月26日
    小学校のソフトボールの大会まで1週間と少しだったので、
    夏休みだったのですが学校のグラウンドを
    特別に使わせて貰って練習をしていました
    とは言え小学生のクラブですから
    昼には練習は終わりです
    用具片付けの当番だった私と友達A・B(仮)を残して
    他の人は皆帰ってしまい
    学校に残っているのは私達3人と数人いる先生だけになりました
    片付けと言っても用具を先生の所に返して
    倉庫に持って行く手伝いをするだけだったので
    20分ほどで終わり
    教員室のプリントに返却のチェックを入れて貰って
    すぐに帰る事になりました
    校門まで出た所でAが
    夏休み前から上履きを置き忘れている事を思い出して
    ちょっととってくるから一緒に来てくれないかと言ってきます
    私は全然気にしなかったのですが、
    Bはほとんど誰もいない学校に入って行くのが嫌だったらしく
    固くなに付いて行くのを拒みました
    別に付いていく人は一人いれば十分なので
    Bは校門に残して2人で教室に戻る事になりました
    (私の小学校は教室の前まで土足です)
    誰もいないとは言え
    別に昼間の学校に何かが化けて出る訳でもないだろ~と
    Aとふざけながら3階にある教室まで2人で上履きを取りに行きました
    教室前までは話が盛り上がっていたのですが
    帰りになると独特な静けさに話が弾まなくなり
    階段の手前の教室辺りでは完璧に沈黙してしまいました
    その時、急に階段の上から
    急にブァ~と風が吹きこんできました
    ココは3階…つまりこの上は屋上
    つまりあの開かないハズの扉があいている
    この事に気付くのに3秒ぐらいかかりましたが
    Aも同じ事を考えていた為に2人ともすぐに次の考えに移りました
    屋上に行きたい
    誰も行った事のない屋上に行けばヒーローになれる!!
    この時にはそれしか考える事はできず
    Aと2人で階段をかけ上りました
    確かに屋上はあいていました
    鎖をとめていた南京錠とドアを閉めきっていた鍵が
    2つとも外されていてドアは全開
    夏の眩しい光が差しこんできていて明るくなっていました
    思わずイェイとハイタッチして
    そのままAと半ば競争する感じで屋上へ走りこみました
    都会の方で4階ならば低いのですが
    私は田舎に住んでいたので
    遠くまで見える景色がとてもキレイでした
    屋上に吹く風は夏なのに涼しくて
    湿っぽさを感じさせません
    オィ…あそこ…
    Aにつられてグラウンドを見ると
    Bが一人ポツンと立っています
    2人とも完璧にBを忘れていた事に気づいて
    慌てて新展地から戻ろうとしました
    しかし閉めた筈のないドアが何故か閉まっています
    屋上のドアは重そうな扉だったので
    閉めたらドスンと音がするはずなのに
    その音も皆無でした
    多少怖くなってドアを開けようとしたのですが
    ドアノブが回りきりません
    まるで鍵が掛っているみたいに…
    Aと代わってみたのですが結果は同じ…
    完璧に閉じ込められたのです
    何で何で何で何で何で……
    2人は怖くなって大声でBに助けを求めました
    Bは最初は訳が解らなかったみたいでしたが
    次第にこっちの必死さが解ってきたらしく
    先生に助けを求めに行きました
    どれだけ待ったかはわかりません…
    ほんの数分だったらしいのですが
    先生が助けに来るまで物凄く長く感じました
    おーい大丈夫か!!
    ソフトボールの担任の先生が来てくれました。
    助かった…
    しかし、そう思ったのもつかの間
    先生は一向にドアを開けてくれる様子はありません
    ドンドンドン!!
    と強くドアを叩いてばかり…
    その内音はガンガンという大きな物に変わっていき
    最後にはドーンと体当たりするような音へと変わって行きました
    明らかにおかしい音に
    2人とも大泣きしながら震えあがっていました
    バーンと言う表現が一番正しいでしょうか
    ドアと2・3人の男の先生が
    一緒に屋上になだれこんできました
    そこまでで私の記憶は途切れています
    後から聞いた話だと
    助けに来た時にはドアだけでなく
    鎖のほうまで施錠されていて
    なおかつ鍵は教員室から出ていなかったそうです
    しかもドアの鍵を開けようとしても鍵穴が回らず
    開けられなかったため
    仕方なくBが他の先生を呼びに行って
    体当たりでぶち破ったという事でした
    一体何でこんな事になったのか皆目見当がつきません
    でも閉じ込められた恐怖でいつおかしくなり
    飛び降りて死んでいたかもわかりません
    ここからは私の推測ですが
    仲間を探して迷う子供の霊は学校によく集まるそうです

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