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目にやさしいダークモード
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今から6~7年前くらいの話。 当時学生で免許とって3、4ヶ月くらい。 車を使った遊び(軽い遠出)を覚えて 楽しくてしかたなかった。 そして当時仲の良いグループのうち、 俺の車に乗って男女四人で遠出しようって事になった。 簡単にメンバー 俺 T男 A子 B子(霊感メンヘラ)←重要 特定怖いからどこに遠出したかは書かないけど、 無事に地元まで帰ってきた。 夜12時くらいだったかな。 皆結構くたくたに疲れててさ。 帰るのめんどくさくなって B子の家に泊まろうってなった。 まぁ若い男女が夜中に一つ屋根の下に集まったら 修学旅行みたいなテンションになって、 やっぱりハイになるじゃん? 皆疲れてるはずなのに、 異常なテンションで肝試ししようってなった。 目的地は近くの小学校。 夜道を散歩して普通に帰ってくるだけ。 この時点で時刻は 丑三つ時だったと思う。 最初は夜道(田舎だから周りは田んぼで虫の音が聞こえてる)を 皆で 「こえー」 なんてふざけながら 小学校に向って歩いてた。 そしたら妙にテンションが高いT男とA子が、 いきなり手を繋いで、 二人で歌ってスキップしながら 小学校に入って行っちゃった。 俺「おい待てって」 T男・A子「らんらんらんらん♪」←聞く耳なしで闇に消える。 俺「・・・うわ、 あいつら学校入っちゃったよ。 まずくね?」 B子「もう帰りたいんだけど・・・」 俺「めんどくせぇけど呼び戻さないと。 行くぞ。ほれ。」 B子はずっと何かに怯えてて、 おれの袖をずっと掴んでいた。 (かわいくないので全然嬉しくなかった) 今考えたら学校の門が開いてるのが不思議なんだけど、 俺たちは普通に校庭にズンズン入っていった。 校庭を見回すと、 隅の方にA子を発見。 T男がいない。 俺「あれ?T男は?」 A子「トイレだって」 ??「おっ、おっ、」 俺・A子「!!!!???」 いきなり遠くからおっさんの声がした。 遠くから聞こえたはずなのに 耳元で言われた様な、 低くて語りかけるような声。 うまく説明できないけど 語りかけるような声じゃ届かない距離から 聞こえたと思う。 妙な声だった。 俺「いま・・・」 A子「おじさんの声した・・・?」 俺「やべえ、早く帰ろう」 A子「ちょっとえぇ、怖い」 A子が俺の後ろに隠れる。 (こっちは可愛い) T男は小便終了したらしく、 ふざけて校庭を走っている。 ここでB子の様子がおかしい事に気付いた。 俺「どうしたの・・・?(苦笑い)」 B子「・・・いる・・・いやだ・・・」 俺「あ?」 B子「いるからぁぁぁぁぁぁ!!!! いやだからぁぁぁぁぁ!!!!」 突然B子が発狂して泣き叫ぶ。 俺の袖掴んだまましゃがみ込んで、 尋常じゃない力で引っ張られた。 B子「いやぁ!!やだぁぁぁぁ! あああアアあああ!!!!! いる!いる!いる!」 俺「あだだだだだだだだだ、 ちょ、痛い痛い痛い」 俺はずっと苦笑いしてたんだけど、 A子の表情見ると 真っ青になって真顔でB子を見つめてた。 この瞬間、 「あ、これマジなパターンだ。 アカンやつや」 と思った。 とりあえずここから出ないと。 俺はひっぱられてる左手で そのままB子の右腕をつかんで 無理矢理立たせた。 B子「いやぁぁ!いきたくない! そっちいきたくない!!! いるから! あぁぁぁああああ!!!」 俺「T男!! ふざけんの止めて手ぇかせ!!」 T男「え?どういう状況?」 俺「お前B子の左腕もて! ひきずってくぞ!」 B子は足を突っ張って抵抗したけど、 男二人の力で無理矢理出口に歩いてく。 俺「ほら!腕くんでっから!! 怖くないから!」 B子「あ!きた! きたぁぁぁぁぁ!!」 B子「ゔあっ・・・」 B子は白目を向くと、 顔を上に向けて気を失った。 俺たちは急いでB子を ひきずって学校から出た。 学校からでると、 泣いてはいるが、 B子は正気を取り戻した。 B子「怖かった・・・ 本当にいたんだもん・・・」 俺・T男「ゼェ、ゼェ・・・」 とにかく帰ろう。 誰からともなく 俺たちは無言でB子の家に向かって歩き出した。 もう大丈夫だ。 安心すると、 最後尾の俺の後ろから足音が聞こえた。 もしかして、ついて来た・・・? (ざっ・・・ざっ・・・ざっ・・・) 絶対に振り向いちゃ駄目だ。 そう直感すると、 あろう事かB子が振り向こうとしていた。 俺「振り向くな。」 B子(ホラー映画の様にゆっくり顔を後ろにまわそうとする) 俺「振り向くなってっつってんだろ!!!!」 女の子に怒鳴ったことなんてなかったけど、 思わず怒鳴ると B子は振り向きかけていた首を 急いで前に向きなおした。 B子家についてから詳しく聞くと、 B子をひきずってる時に、 子供の霊がB子に向かってきたらしい。 そしてB子と重なった瞬間、 一瞬意識がとんだのだ。と。 一通り話を聞くと 皆一斉に睡魔が襲ってきたようで、 B子の部屋で雑魚寝して朝を迎えた。 すると誰かに見られている気配で 俺だけ目が覚めてさ。 3時間くらいしか寝ていないのに。 その瞬間、B子の家に 「ドォン!!ドォン!!」 ってすごい音が響いて。 本当にすごい力で壁をぶっ叩いてるような音。 なのに皆起きない。 俺は怖くなって 布団に頭を突っ込んで指で耳栓して 無理矢理寝た。 昼くらいに起きると皆おきてて、 凄い音はやんでいた。 あの音は何だったんだろう? んでまぁ これで終わりじゃないんだ。 次の日もあろうことか、 アホな俺たちは 昨日の肝試しの件で盛り上がってしまい、 幽霊がでるっていうカラオケ店に行く事にした。 まぁ若気のいたりといいますか。 んで受付をすませて、 誰も客がいないのに 幽霊がでる部屋にドンピシャで通された。 受付の人 狙ったんじゃないかって思ったね。 とりあえず普通にカラオケしてると、 噂通りにまず電球がチカチカしだした。 「本当にチカチカするんだね・・・」 と皆一斉に暗い顔になりつつ、 料金分は歌いたいという気持ちがあったから とりあえず無理矢理カラオケを楽しんでいた。 するとT男とB子が同じタイミングで 一斉にビックリした顔でのけぞった。 打ち合わせしたんじゃないか? って疑いたくなる様に同じタイミングで。 T男・B子「っ!!!!!!!」 俺・A子「・・・えっ?」 T男「え!? Bちゃん、今のそう? うわ俺初めて見たわ・・・」 B子「うん・・・今いたね・・・」 どうやら黒い影が部屋の窓から 「にょきっ」って感じで一瞬覗いたらしい。 それからというもの、 俺が歌ってる時とか、 曲選んでるときとか、 B子はずっと俺の後ろを真顔で見てた。 正直勘弁してほしかった。 俺「あのさ、なんかいんの?」 B子「なんでもない」 ずっとこの調子で見てきた。 カラオケ終わってからB子に再度確認すると、 俺のうしろにずっと黒い影が立っていて 気になっていたとの事。 そのことがショックだったせいなのか、 幽霊のいたずらかは分からないけど、 車にみんなを乗せ、 カラオケから出た直後の信号で 赤信号なのに・・・ 気がつくと俺は 無意識に普通に右折しようとして アクセル全開で突っ込んでいた。 クラクションをならされて我にかえって、 思いっきりブレーキを踏んだ。 ぶつかりそうになった車の兄ちゃんに 「気いつけろやボケが!!」 って怒鳴られた。 その後は何事もなく、 皆家まで送り届ける事ができた。 本当に事故らなくてよかった。 今は呪われたなんて事もなく、 皆普通にすごしています。 B子はメンヘラのままだけど。 事実をそのまま書いたから オチがなくて申し訳ない。 霊感のあるメンヘラとはあまり遊びたくないなぁ と思うきっかけになった俺の恐怖体験です。 霊感のあるやつがおかしくなるとシャレにならない。 どうしていいか分からないし。
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