怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
店長の実家のバイト
お気に入り
1042
42
0
1
長編5分
Audibleが1ヶ月無料キャンペーン中!
Audibleならホラー小説やミステリー小説をプロ声優が朗読してくれます。Audibleのおかげで通勤や待ち合わせなど退屈な時間が楽しみになりました。詳細はこちら
コピー
「店長の実家のバイト」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
今勤めているコンビニでバイトしはじめた頃のお話~現在です。 店長が気さくな人で、 なんでも相談しやすいというか、 「給料あげちくり~」 なんて相談にも乗ってくれたりとか気のいい人なので、 「今月だけな。みんなには内緒だぞ」 なんて言いながら 1万円上乗せしてくれたりする人でした。 私は友人から借りた車をこすってしまって、 店長にお金が入用なので給料を上げてほしいと言いました。 店長は 「1万円くらいなら…」 と言うのですが、 7万円くらい欲しかったので、 シフトをもっと増やす方向へ話を進めようとしたのですが、 学生たちの時間もあるので増やせませんでした。 「じゃあ…」 と店長が実家のバイトを紹介してくれました。 内容は、船でどっかの島へ行って、 『シャシャク』という花と 『サカキ』という花を大量に持ち帰る事。 ただこれだけ。 花と言っても 実際は木のような感じでただの葉っぱです。 ちなみにたったこれだけで日給1万~10万。 取る量と質と車を運転したか否かで変わります。 後日、店長に運転してもらい、 港まで向かいました。 船に乗ったところで一旦お別れ。 2時間ほどで現地へ。 何もない無人島でした。 現地につくなり、 運転手と私だけだと思っていた船から、 やしきたかじんに胸が生えたようなおばあさんが出てきました。 今回の雇い主だそうで、 船の運転手はその旦那さんで、 自己紹介が終えたところで仕事の説明がはじまり、 仕事の説明はサラっと終わったのですが、 注意事項が長くとても怖いものでした。 「上から物が降ってきた時には、 狐ではない事を確認して 貸し出すカッターで首を刈る」 「下から何かに掴まれた時は、 貸し出すカッターで突き刺す」 「私以外の人間が山に居たら、 貸し出すタバコに火を点けて歩く」 「獅子の頭が浮遊しているのを見たら、 怖がらずに拝む」 「襲ってくるもんは全部殺せ」 「お祓いに行けと言われたら、 絶対にこっちが定めた祓い屋に行く事」 「お互いを見合わせた時に、 狐の尻尾で目を覆われていると判断したら、 首を撫でながらそっと剥がし山に帰す」 「道に迷ったらタバコ吸え」 「蛇のような狐に出くわしたら、 正座で拝みたおして通り過ぎるまで拝んで、 急いで宝くじ買え」 その時は仕事そっちのけで 本土へ宝くじ買いに向かうらしい。 もっとあったような気がするが、 覚えているのはこれだけ。 超ビビリながら仕事に取り組んだが 何事も無く無事に終了。 次は2週間後に仕事を回すと言われ、 自宅についたら玄関の扉を開ける前に塩を頭からかぶれと言い渡され、 店長の迎えが来て自宅についてその通りにした。 2週間後は違う島に行きました。 そこでは前回の注意事項は一切必要無いとの事。 その日も無事に仕事を終えました。 そこでは大量に花が取れたので、 もう目標額には余裕で到達していたのですが、 店長から 「あの仕事続けたいなら、 うちのバイトそっちのけでやってくれてもいいぞ」 と言われたので、 シフトを減らして続ける事にしました。 シフトを減らしたのには理由があって、 大量に花が取れた日は、 下山するのに最大で1時間かかるような道なき山を、 めちゃくちゃでかい荷物を背負って降りていかなければなりません。 多い日はそれを3往復します。 普通の体力ではやってられないくらいキツイ仕事になります。 やしきたかじん似のばあさんは 荷物を持ったりしてくれません。 私が切った木から使える花を選別して 袋に詰める専門みたいな役割です。 1年ほど花摘みを続けた頃に、 県外の島へ泊まりで行くことになりました。 慰安旅行を兼ねた船旅ということで、 気を使ってくれたやしきたかじんに感謝。 ご飯はうまいし景色も最高で、 『天然温泉ではありません』というプラカードが貼られた温泉も 気持ちよかったです。 しかし楽しいだけというわけにもいかず、 仕事はあります。 その日はゆったりと寝て、 次の日の仕事に備えました。 次の日は雨でした。 この仕事、 雨だろうが台風だろうがあります。 台風の日は、 やしきたかじん似のばあさんがが住んでる島で 適当に花を摘みます。 その時は日給2000円です。 島の運送業者に軽トラを借りての仕事でした。 やしきたかじんは真っ先にやることがあるとかで、 山のてっぺんまで登るというのですが、 70近いばあさんを一人にするわけにもいかないのでついていきました。 頂上付近には、 一体だけポツンと置かれた土偶のようなハニワのような物。 それに向かってやしきたかじんは拝んでいました。 その島はやしきたかじん似のばあさんが嫁ぐ前に住んでいた、 生まれ故郷だというのをその場で聞きました。 その土偶の更に上には祖母が守っていた祠があって、 うちは代々巫女の家系だという話をしている途中で、 ばあさんは何かに気づいたようで、海の方を指さし 「アレ、なんや?」 と言いました。 私には何も見えなかったので 「え?どれ?」 と言いました。 「あの茶色いの!アレなんや?」 私には何も見えません。 ですが指差す方向、 2kmほど離れたところでしょうか。 雨が人の形に避けられているような 巨大な何かを確かに見ました。 推定で50mほどの高さに 30mほどの横幅(適当で基準は無いけど)の空間だけ 雨が降っていないんです。 その物体は動きませんし、 特になにをするわけでもなかったのですが、 3分くらい眺めていたら消えました。 その後は何もなく、 普通に仕事に取り掛かって無事に終えました。 宿に戻り、帰るために荷造りしていたら、 ばあさんがかばんの中にあった数珠をゴミ箱に投げました。 「数珠投げるとかあかんやろー」 と私が言ったのですが、 ばあさんは 「それはわたしのじゃないからな」 と言うんです。 以前にもそんな事が故郷へ帰った時にあったらしく、 詳しい話は聞けなかったんですが、 私がこの仕事をやめる時に数珠の話と、 店長が何故この仕事をやめたのかを話してくれると言われ、はや7年。 まだこの仕事を続けています。 コンビニのバイトも。 変わったことも多いこの仕事ですが、 給料は多いし楽しいです。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった42
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
【推しの子】 14 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
メイドインアビス(12) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(11) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(10) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(9) (バンブーコミックス)
メイドインアビス(8) (バンブーコミックス)
名無し
不思議な話やね
前の話:【洒落怖】面倒くさかった
次の話:【洒落怖】小金持ちだった祖母
怖い話 No.22767
【洒落怖】真っ紫
836
21
長編6分
怖い話 No.10225
【洒落怖】仏降ろし
1191
39
短編2分
怖い話 No.22346
【洒落怖】悪魔の最大の目的
1246
長編14分
怖い話 No.7577
【洒落怖】君には何か悪いモノが憑いている
974
25
中編3分
怖い話 No.2549
【洒落怖】狐狗狸さん
2013
30
中編4分
怖い話 No.1402
【洒落怖】真夜中のFax
1417
怖い話 No.22936
【洒落怖】3回連続で凶が出た
947
怖い話 No.2588
【洒落怖】パッシング
1149
32
短編1分
怖い話 No.17396
【洒落怖】Googleマップで進んでた
1323
38
長編7分
怖い話 No.8234
【洒落怖】ギガデーモン
933
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
首刈り地蔵
普通の彼女じゃない
ババさん
牛女の予言
グリス
三輪車
クリーニング屋