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俺の実家近くには遊水地があって、 そこにポツンと鳥居と祠?がある。 んで子供の時、立ち入り禁止だったその遊水地によく入り込んで、 虫取りしたり、クルミとか取って遊んでいた。 ある日の夏の夕方、遊んでいた友人と別れた後、 遊水地に帽子を忘れた俺は、ちょっとうす暗くなった遊水地に戻った。 鳥居の根元に忘れてた帽子を拾って、帰ろうとした矢先、 ズボっとスネのあたりまで足が沈んだ。 この遊水地は、一見そうは見えない地面が沼になっていたりして、 子供の間で「深いところは底なしだ」とか噂になっていたもんだから、 俺は怖くなってすぐ引き抜こうとした。 経験ある人は分かるだろうけど、沼ってのは、 引き抜こうと踏ん張ると、もう片方もハマったりして状況が悪化する。 この時の俺もそうだった。 日も落ちてきて、辺りはすぐ茜色になった。 その時の俺はもうパニック。 靴は沼の中で脱げるし・・・。 「どうして、どうして」 と涙目になりながら、俺は沼と格闘し続けていた。 そしたら後ろから、 「何してんの?」 って声を掛けられた。 俺は動かない下半身をねじって振りかえり、 その声の主を見たんだ。 年齢はその時の俺より年上の12歳位?で、 男子みたいな短いさっぱりとした髪型で、 怪訝な顔をして俺を見ていた。 俺は助かった!と思って、 足が抜けない旨を一生懸命伝えた。 足が抜けないって事だけじゃなく、 友達と遊んでいた事、帽子を忘れた事も、 なんだか分からないけど伝えた。 するとその子は、 「ああ、そうか」 って言って手を差し伸べてくれた。 俺は下半身をねじったまま手を掴んで、 そのまま引き上げてもらった。 もう辺りは真っ暗に近かった。 俺は 「ありがとう!」 と元気よくお礼を言うと その子は黙って頷いて、俺の後ろ、 遊水地から道路に出るフェンスの方を指差した。 すると、フェンスに向かって、俺の母が走ってくるのが見えた。 俺は安心してか、泣きながらフェンスに向かって走って行った。 母も遊水地で良く遊んでいる事は知っており、 この時間まで帰ってこない俺を心配して走ってきたらしい。 ひとしきり母に抱き締められながら頭をはたかれた後、 俺は助けてくれた子の事を思い出して振りかえったが、 もうそこには誰もいなかった・・・というか真っ暗で何も見えなかった。 でも普通に、もう帰ったんだろうと思って、そ のまま母と手を繋いで帰った。 晩御飯はポークソテーだった。 パインがのったヤツ。 で次の日、通学路が遊水地の脇道を通るので、 何気なしに遊水地を見たんだ。 そしたら、祠の横にある椿の木陰に、昨日の子らしき人影が見えた。 俺は 「昨日はありがとう!」 と大声で叫んで、手を振った。 その子もこちらう向いて、同じように手を振った。 そしたら、昨日も一緒に遊んだ友達が、後ろから 「何してんの?」 って俺のランドセルを引っ張った。 少しの間、友達と拳闘ごっこをした後、 遊水地の方に目をやると、もうそこには誰もいなかった。 その後、その子を見かける事は無くなった。 でも、ずっとその事は記憶にあって、 オカルト好きになってからは、山の神様的なアレが助けてくれたんだ、 という思い出になっいた。 そしてある日、あの時の感謝を込めて、祠にお供え物を持って行った。 期待をしたんだけど、その子は出て来なかった。 でも、お供えをして岐路に着く途中、 振りかえるとお供え物が消えていた。 俺はなんとなく満足して、家に帰った。 今でも実家に帰る途中になんとなく目がいって、その子を探している。
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