怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
東京湾上空での戦い
お気に入り
1957
45
0
中編4分
【対象者限定】3ヶ月間無料で音楽聴き放題!
Amazon Music Unlimited(音楽聴き放題)が3ヶ月間無料キャンペーン中です。あなたも対象者になっているかタップして確認してみてください。詳細はこちら
コピー
「東京湾上空での戦い」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
海とは関係ないが、 東京湾近郊の空での話。 これは祖父が、 太平洋戦争時に体験したお話です。 現在祖父は95歳で、 介護老人ホームに入所してます。 この話を聞いたときには、 すでにすこしボケはじめていたのを了承ください。 祖父は当時、 おそらく海軍の航空隊に所属しており、 夜間攻撃機の操縦士を勤めていた。 はっきりは聞かなかったが、 おそらく『月光』という夜間攻撃機らしい。 夜間に飛来するB29爆撃機を迎撃するのが、 主任務だったそうです。 たしか、横須賀だったかに所属みたいな話をしてました。 昭和19年の終わりくらいから、 首都圏も爆撃が盛んになってきて、 明けた終戦の年の、 昭和20年3月10日(俗にいう東京大空襲)でした。 前日の夜23時ころに空襲警報が発令されたが、 なぜか解除され呆けてると、 日付も変わり午前0時半ばころ、 再び空襲警報と出撃命令が発令された。 祖父と電探士(レーダー操作のひと)と もう一人(なんのために乗ってるか不明)の三人で出撃。 高度を上げ東京方面に機首を向けると、 すでに東京は火の海だったそうです。 空は火災の炎で真っ赤に染まり、 煙は高度何千メートルにもおよび、 上昇気流が凄まじく、首都圏上空は飛行困難でした。 祖父は必死で操縦と目視による索敵をはじめ、 機首を西に向けたときです。 電探士が 「レーダーに感あり」 と祖父に告げました。 電探士の誘導にて操縦すると、 首都圏からはなれ東京湾上空にでました。 しばらくすると、かなりの抵高度で、 機関銃の曳光弾(夜でも光の尾を引く弾)を吐き出す機影を発見しました。 どうやら戦闘中らしいが、 機影はその機体以外確認できない。 祖父は敵味方識別のため、接近を試みた。 あまり近づきすぎるとこちらが攻撃される可能性があるので、 少し間を置く。 しかし、妙な事に気がついた。 間違いなく敵機B29であるのは確かであった。 四発あるエンジンのうち三発から煙を吐いている。 満身創痍のようだ。 それよりおかしいのは、 機体中央部から機関銃を上空に向けて撃っている。 そもそも敵機の上空には機影はない。 それ以前に、B29の機体中央部には、 機関銃の砲塔は存在しない。 さらに接近を試みた。 そして祖父は見た。 「見てしまった」 と話していました。 B29は機体中央部を激しく損傷しており、 天井装甲が剥離しており、中はまる見えであった。 おそらく、旋回砲塔から取り外した機関銃を、 機内から米兵がなにかに向けて撃っている。 銃口の先にはありえないものがいた。 体は人間ににているが、 痩せこけて体毛は確認できない。 肌は浅黒く、顔は人とも獣ともつかない。 耳はとがり、まるで悪魔的な… 背中には翼を生やし、 まるでコウモリのようだ。 それよりおどろいたのは、 その大きさだった。 目算で身長は約5m以上で、 翼を広げた幅は20mはあろうか… こいつは片手に首のない米兵の死体をぶらさげ、 片手で機体にとりつき、 機内の米兵を狙っているようだった。 祖父は電探士に意見を仰ぐも、 「信じられない」の一辺倒。 もう一人の搭乗者は、 その位置からは確認できず。 祖父は攻撃しようと(どっちを?)考えたが、 月光の機関砲は機体真上の前斜めに設置されており、 攻撃は背面飛行でもしないかぎり不可能である。 祖父はこれ以上関わるのは危険と判断し、 離脱を決心した。 というより、逃げ出したそうです。 遠くに見えるB29は、 どんどん高度が下がる。 しかし米兵は戦闘を諦めることはないようで、 曳光弾の軌跡が上空に吐き出される… 最後まで見届けることはでかなかったそうです。 事後は都心部にむかい迎撃任務にもどるが、 心ここにあらず。 早朝に基地に帰投したそうです。 早朝、帰投し報告を終える。 「戦果なし」 例の件は報告できなかった。 同乗者には口止めをした。 話したところで信用されないし、 もの狂いと思われるのが関の山。 祖父は墓場までこの話を持っていこうと思っていたそうです。 おれが小学生の夏休み宿題のため、 祖父の戦時中の話を作文にするため、 たまたま聞けたお話です。 これは自分の家族や親戚にも話したことはありません。 それは何のために日本上空で米軍機を襲っていたのか? 怖いというより疑問が残ります。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
この話は怖かったですか?
怖かった45
ツイートする
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
結婚直前の天国と地獄 人間まおが描いたみんなの体験記
俺のことが大嫌いな妹が怖い
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の図書館を救いたい!1」【イラスト特典付き】 本好きの下剋上 第四部 (コロナ・コミックス)
【合本版 第一部】本好きの下剋上(全3巻) 本好きの下剋上(合本版) (TOブックスラノベ)
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘II」 (TOブックスラノベ)
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘III」 (TOブックスラノベ)
前の話:【ほん怖】水死体に出くわす
次の話:【ほん怖】パラオでダイビング
怖い話 No.21588
【ほん怖】機嫌が悪い理由
1257
22
短編1分
怖い話 No.3774
【ほん怖】危険予知の声
1724
29
怖い話 No.11620
【ほん怖】千葉のある堤防
499
37
短編2分
怖い話 No.19905
【ほん怖】オカルト本
1476
34
怖い話 No.3044
【ほん怖】父と兄が同じ部屋で睡眠をとっている実家
1363
怖い話 No.10681
【ほん怖】毎日決まった生活をしていた
1277
53
怖い話 No.20024
【ほん怖】亡くなった会社の同僚
918
48
中編3分
怖い話 No.21615
【ほん怖】カルト集団への取材
1035
14
怖い話 No.3387
【ほん怖】海外赴任中の元彼
1690
33
怖い話 No.11284
【ほん怖】キッチンへのドア
1117
50
1
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着ほん怖
でっかいカエル
古びたフランス人形
信号待ち
家への電話
ヘアピンが落ちてる
友達の家に電話
笑い声
缶けり
義理の姉
サンタとトナカイ
極限状態の意識
白黒おじいさん
新着コメント
趣味の盆栽
新宿のカプセルホテル
子供の頃に見えていたモノ
姉から人形が送られてきた
焚き火をしながら魚を焼いている男
その山で見慣れない道を発見した
和服姿の若い女性
バンガローに泊まった